加熱式たばこ「互換品」は許されるのか フィリップモリス、JTの見解は?

 フィリップ モリス ジャパン(PMJ)の「IQOS(アイコス)」や日本たばこ産業(JT)の「Ploom TECH(プルーム・テック)」
といった商品が高い支持を獲得し、市場の拡大が続く加熱式たばこ。人気の要因は、紙巻きたばこよりも有害物質やにおいが少ない点などだ。

だが好調の裏では、たばこメーカーに直接関係のない第三者的な立場の企業(サードパーティー)が、アイコス用たばこや、
プルーム・テック用たばこカプセルに対応した「互換品」を相次いで発売する事態となっている。

好調の裏ではびこる互換品

 例えば、Amazon.co.jpには、アイコス用たばこを差し込むと、加熱温度を200度〜300度の間で自由に調節した上で吸える機器や、
正規品よりも多い15本連続で喫煙できる機器、内部を自動清掃したり、過去に吸った本数や喫煙時間を記録したりできる機器などが出回っている。
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その他のEC(インターネット通販)サイトでは、プルーム・テック用たばこカプセルと、互換品メーカーオリジナルのリキッドの両方をセットすると、
ブレンドして風味を変えられる商品や、アイコス用たばことプルーム・テック用たばこカプセルの両方に対応した商品なども売られている。

 こうした状況は、プリンタ業界におけるインクカートリッジを想起させる。同業界では、プリンタメーカーではない業者が正規メーカーの
プリンタで使えるインクを製造・販売するケースが増え、特許権を侵害したとして訴訟に発展する例も起きている
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たばこメーカーがサードパーティーを訴え、大規模な訴訟に発展したという話はあまり耳にしないが、各社は現状をどう捉えており、
どう対処していくのだろうか。PMJとJTの広報担当者に見解を聞いた。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1812/02/news003.html