お酒を飲むと悲しみの輪郭がぼやけるってのは
わからなくもないきがしなくもない。
だんだん悲しみが大きくなると、
なにに悲しんでいるのかわからなくなって
悲しいから悲しい状態になっていく。
そうすると、悲しい沼に入っていく。

オレはたいがい、本を読むときも映画を見るときも、ひとりで酒飲むときでさえも
無印の落書き帳になにか書きなぐってるから
そこまではならない。
輪郭のない悲しみにひたるのが無意味だと思うのであれば
そうしたらいいかも。

でも、たぶん、それは無駄なことじゃないように思う。
悲しみだけじゃないが、情動の強度のなかに身を浸すことは、
なんていうか、大切なことなんじゃなかろうかな。
ロジックだけで人間は生きてるわけでもないでござるからな。