カラスは頭がよかった。一緒にいて最高に楽しかった。
おそらく親友と言ってもいいくらいのつながりがあった。
でもちょっと意地悪なところがあった。
犬の頭はカラスよりあほなんじゃ?と思うことはあった。
でも忠誠心がすごかった。彼らはつねにオレのそばにいた。
猫の「ヤジ」は半野良の黒猫で、1kmくらい離れた家まで出張して餌をもらいに行ってたみたいだった。
ある日赤い鈴つきの首輪をつけてきて、首輪には「こだま」って名前が書かれてた。
ひなの頃から飼ったスズメはかわいかった。
鳩もかわいかった。
亀と鯉とナマズは同じくらいの知能だったような気がするけど、
餌をやるオレの顔はちゃんと覚えたようだった。
タヌキは人間にはまったく慣れてくれなかった。
ウサギが穴を掘る習性があるのをオレは知らなくって、
外に小屋作って飼ったら逃げてしまった。
マムシをじっちゃんが捕まえて、焼酎の瓶に飼ってた。
と思ったら、気がついたらマムシ酒になってた。

虫も含めたらいろいろ飼ったなあ。
一時期はゴキブリすら飼ってた。
ポテトチップスを餌にして飼ってたけど、たぶん塩分の摂り過ぎで干からびて死んじゃった。