感動もクソも無く、箱を乱雑に開けて中身を見た。
嫁はキッチンから「あー、それ届いたぞ」って声だけ聞こえてきた。
誕生日プレゼントにくれたインパクトドライバーの時、箱を開ける周りには家族全員が囲んで俺が箱を開けるのを見てた。
箱から出て来たインパクトドライバーに家族は全員が、「おー!凄い!」てなってた。

いまはスマホを寝転びながらやってるガキども、キッチンには嫁、ほかのガキどもはバイトか遊びか知らんが居ない。
「おー!凄い!」みたいな歓声はもちろんない。

仕事に必要な物を買ってもらうのも言いにくくて、申し訳なかったあの頃とは、ある意味では楽になったのかな気分的には。

だけど、なんか物足りないっつうか、寂しいっつうかね、、

こうゆう不自由があって、それをなんとか乗り切ってやっていく綱渡り的な仕事の消化では無くなったけど、やりきった時になにもわかってないチビ達もバンザイして笑ったあの頃が懐かしい。