>>330
たしかにあれは、古典的なアルデハイド香調ですな。
調香を希釈する過程で、アルデヒド基が大量に生成されることがあって、
それを何度も試行しながら適切な種類と量のアルデヒド基ができる組み合わせを
調香師が探ったようですな。

おそらく彼らは有機化学者ではなかったので、
自分たちの香水がどんな化学的な過程で生み出されたのか
よくわかってなかったかもしれない。

ある種、偶然の産物だったんですが、あの(当時としてはかなり)ケミカルな香調が、
第一次大戦後のアールデコの美意識、幾何的なデザインを愛好する意識と
マッチしたんだと思うんですよなあ。
とても懐古的な香りではありますねえ。