22日午前0時15分頃、鳥取市河原町稲常の鳥取県林業試験場の敷地内にある(高さ2・22メートル、
横5・20メートル、縦2・25メートル)の中で、同試験場木材利用研究室長の大平智恵子さん(45)
(同市若葉台南)が倒れているのを、捜していた姉(49)が見つけた。

大平さんは既に死亡していた。鳥取県警智頭署によると、死因は熱中症で、大平さんが乾燥機の中に入って
木材の検査中に何らかの原因で出入り口のドアの鍵が開かなくなり、閉じこめられたとみている。

発表によると、ドアは金属製で、中からはボタン操作で鍵を開閉する仕組みになっていたが、壊れていたらしい。

乾燥機はコンテナ型で、内部は温度55度、湿度71%に設定され、ドアには大平さんがドアを壊
そうとした際に付いたとみられる傷が付いていた。

大平さんは21日午後3時頃、家族に乾燥機内に杉材の状態を確かめに行くと言って、自宅を出ていた。
死亡推定時刻は午後7時頃だった。

試験場の事務所に大平さんの携帯電話が入ったバッグが置いてあり、閉じこめられた後、外部と連絡ができなかったらしい。

(2009年3月22日12時07分 読売新聞)