ジョーカー「色々書いてあるが、この名簿では何がわかるのだ?」
情報屋「そりゃもう、何でもわかるぜ
住所、家族構成、騙された履歴、交友関係、資産、電話番号、行動パターンなどなどだな」
ジョーカー「そ、それだけの情報をどうやって抜き取り集めたのだ?」
情報屋「ネット上にマルウェアをたーんとばら撒いて集めさせたんだよ
後は、人気アニメの海賊版DVDをダークウェブで販売してそこにマルウェア仕込んだりな
人気アニメってどんなのって?ドラゴンボール、ワンピース、鬼滅の刃に遊戯王デュエルモンスターズ
…ってとこか。ト○コの海賊版は俺は取り扱ってねぇ。ありゃゴミだ。赤字になるのが目に見えてる」
ジョーカー「マルウェア…とは何なのだ?」
情報屋「インターネットで悪さをさせる為に使うウィルスの類だよ」
ジョーカー「要するに、ネットの世界で犯罪を行うのに使う
電子で作った人造モンスターと言うことか」
情報屋「まぁ、そう考えてくれりゃいいや」

ジョーカー「ところでこの名簿、騙された履歴だけが全て空欄になっておるが…?」
情報屋「騙された履歴はお前がこれから刻んで行くんだよ。正の字でな」
ジョーカー「この街では振り込め詐欺が起こったことがないのか?意外だな」

情報屋「よーし、準備ができたところで早速起業するぜ
お前がオーナーになって、詐欺をする為の会社を作るんだ
まずは施設を統括する番頭を決めよう。知り合いに適任はいねえか?」
ジョーカー「そうだな…。ではとりあえず、バンデッド・デーモンにやらせてみるか」
情報屋「よーし、じゃあそいつを呼んで隣町まで来てくれ
振り込め詐欺には電話を使うんだ。この街に店舗を構える必要はねえ」
ジョーカー「たしかに、この街の人間を狙うからと言って
この街にアジトを建てるのは明らかにリスクが高過ぎるな
ランサーズの奴らにバレる恐れがある」
情報屋「じゃあ、先に行ってるぜ。土蜘蛛市にな」