おはようございます、土曜日です。

先日の京アニ火災で、若干メンタルをやられてしまって
アニメファンとしては、正直もうこの国のアニメ界はダメかもわからんと暗澹としてます。
あのスタジオは世界のサブカルチャーにとって至宝であって(ジブリなどよりはるかに将来性があった)、
そこの人材が34人も亡くなってしまったということは、
たぶんあの会社の存亡にかかわることだと思います。
心が痛みます。

今日はこれ。

 Ryoji Ikeda data.path installation - Madrid
 https://youtu.be/jPGkJabeib0

こういうときは、意識的にあまり情緒的な音楽を聴かないようにしたい。
音楽というのは、特定の方向に人間の感情を誘導しがちです。
あまりに強い感情は、心に負荷をかけ、正常な判断を狂わせることもある。
喪は喪、それ以外の時間はできるだけふつうに暮らしたほうがいい。

これは池田亮二という電子音楽家によるインスタレーションです。
これでも彼にしては珍しく抒情的な作品だったりします。
彼のサウンドは徹底的に無機的で、まるでむき出しのデータそのもののような
高周波のグリッチや重低音のパルスで構成されてるんですが。

彼の音響作品は、従来からヴィジュアルとの融合を目指していて、
むき出しのデータと身体感覚との接点を探るようなものが多い。
かなりむかし、神戸でのインスタレーションでは、
ゼリーを満たしたプールに真っ暗な中に身体を浮かべて、
こういう音楽と照明によるインスタレーションを行ったらしい。
きっと、従来の音楽の聴取とはまったく違うものだったろうなと思います。

それでは、Pやん&みなさま、よい一日を。