前スレのあらすじ。


一帯一路政策を旗印に、
カザフスタンにおけるレアアースと油田権益の完全確保を狙う北京の砂蝉指導部は
プーチンの後を継いだロシアのカトリン政権にとって常に悩みのタネであった。
しかし、カザフスタンで突如起こったクーデターは1か月の騒乱を経て親露政権の樹立に至り、
地政学的均衡がついに崩れることになる。

新政府の黙認の下、カザフスタン領内を縦断し、
ジュンガル盆地へと侵攻した「ベルリン」以下3旅団を中核としたロシア軍は、
すでにグルジャ、カラマイ、ウルムチの諸市をわずか10日で落とし、
開戦から半月でジュンガル盆地全域を支配下におさめようとしていた。

国連安保理はロシアの欠席によって機能せず、
米共和党保守派のデ・ビール大統領は積極的介入に消極的であった。
日本も、自民党保守派内には事態の推移を見守るべきだとする日和見主義が蔓延していたが
ひとり三日美加男首相は違った。
彼には、この際日米同盟を破棄し
「日本の自主独立」と東亜に新たな覇権を確立するという野心がうずいていた。

三日首相の野望に気づき日本の右傾化を防ごうと奔走するPはCIAと接触、
この戦争を機に中国へのウツボ輸出を目論む高知の大財閥「日村商会」は、
中南海へやり手の営業マン井手を飛ばす。
網走のローソンでレジ打ちしてたらロシア人の酔っ払いにぶん殴られたまぞっちは、
義勇兵としてあそこおじさんと西域へ向かい、
赤坂にいる蜂子とアネモネは、インターコンチネンタルホテルのナイトプールでシャンパンを楽しんでいた。

そして、甘粛省の人民解放軍ICBM基地へ潜入したイギリスのMI6工作員「コピペマン」は
いままさにロシアへ向けて核ミサイルのボタンを押そうとしていたのだ!

それぞれの人生が交錯するこの戦争の行方やいかに。