>>306
超大昔、つまり奈良時代や平安初期の頃は、
「五色の賤」って制度があって、これは中国大陸からの身分制度の移植だったです。
基本的には、賤民ってよりも奴隷制で、
たとえば借金が払えなくなった貧民などを、貴族やらお金持ちが買い取る。
売買の対象にもなる。
穢れの観念とは別の、奴隷制的身分でふ。

中国大陸は戦乱が多かったので、こんな感じのわかりやすい身分制がもとになってたんだけど、
朝鮮半島には日本の賤民制に近い制度があった。
日本と朝鮮は、渡来人や古墳時代から奈良時代にかけての外交関係を通じて、
平安以降のいまに連なる賤民制を相互に影響を与えながら準備形成したんじゃないかって
新しい説も出始めてますが、まだよくわかりません。

まあ、「大陸系」だのと言ったところで、いろいろでして、
あんまりごっちゃにせんほうがいいし、
ましてや紋きりなヘイトの対象にするのはいかがなものかと思いますな。

あと仏教(とくに密教)の「不浄」って観念も、穢れの感覚に影響を与えてたりもします。
こういうのは語りだすときりがないんですよな。
難しい問題が混じってますので、twitterなんかで不用意に書いてると、
ときどき専門家に怒られます。