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消える地域の顔 地方百貨店、相次ぐ閉店
9/28(土) 産経新聞

 地方や郊外の百貨店閉店が相次いでいる。30日に閉店する伊勢丹府中店(東京都府中市)
▽伊勢丹相模原店(相模原市)▽山交(やまこう)百貨店(甲府市)−など今年は全国で
10店舗超が閉店する予定だ。閉店数が2桁となるのはリーマン・ショックで景気が
減速した平成22年以来、9年ぶり。都市部に比べて景気低迷や人口減少のあおりを強く
受けるほか訪日外国人による需要増も見込みにくいためで、各地で中心街の顔が姿を消そうとしている。

 今年に入って棒二(ぼうに)森屋(北海道函館市)や中三(なかさん)青森店(青森市)
など長らく地域経済を支えた地方や郊外の百貨店が相次ぎ閉店。8月には大和(だいわ)
高岡店(富山県高岡市)など3店が営業を終えた。日本百貨店協会によると、19年に
278店あった全国の百貨店は30年までの11年間で59店減少した。

 総売上高も約7兆7千億円から約1兆8千億円も目減りした。減少の度合いが大きいのは
東京、大阪、名古屋など主要10都市を除いた地区で、こうした地区の減少幅は
1兆円余りと、全国で目減りした分の過半を占める。