おはようございます、日曜日です。

レーダー画像と予想を見てると、台風がぐりんぐりん回りながら
九州を巻き込んでいるみたいですなあ。
せっかくのお休みなのに残念ですが、今日はご自愛ください。

今朝はこれ。

 Tracy Chapman - Fast Car
 https://youtu.be/JpscHOoGIqQ

1枚目のアルバム「Tracy Chapman」(1988)から。
トレイシーのアルバムは、オレは前期の作品が瑞々しくて好きです。
この曲も80年代アメリカ中西部の若者たちの生活を描いた曲だと思うし、
ジャーナリスティックな視点と詩的な表現で歌われてまする。

彼女の曲はみな、個人的な経験だけでなく、
それを彼女が学んできた社会学や人類学のツールを使って深く掘り下げてる。
この歌のタイトルにもなってる「車(Fast Car)」は、
80年代にいちど徹底的に破壊された五大湖周辺の自動車産業を暗示していて、
曲の最初に出てくる希望としての車のイメージと、後半の絶望的な車のイメージの対比は、
そんな当時の世相がバックグラウンドにある。

ほかにも、家庭問題や貧困の世代間連鎖の問題、移動の問題、郊外の荒廃と都心部のゲットー化
いろんな問題が背景にあって1曲できてる。
だから、批評家うけはよくても、どこかそのインテリっぽさが鼻につくというリスナーもいたのは事実だと思う。

でもねえ、この切々と歌う彼女の声と、
ロードムービーみたいな心象風景のフラジャイルは、いつもとても胸をうつ。
最近は音楽活動から遠ざかっているようなんだけど、
彼女にはまた歌ってほしいものですにゃ。
それでは、Pやん&みなさま、よい一日を。