>>290
そうですな、
嫉妬には、嫉妬の対象以外に必ず誰かがおるんですよな。
自分と嫉妬の対象ともうひとりの誰か。
この三角関係の中で生まれる感情が嫉妬でござる。

この「もうひとりの誰か」と自分の関係をいまのまま保持したい、
多くは「独占」とか少なくとも「優先順位が上の情況」を確保したいとき、
それを脅かそうとする誰かに対して嫉妬という感情は発動する。
別の味方をすれば、「もうひとりの誰か」をいまのままの状態に守りたいわけですなw

こういうの、分かりやすいのは恋愛関係の中で生まれる嫉妬ですが、
たとえばアスリートや芸術家が、誰かの才能に嫉妬するときも、
「もうひとりの誰か」はちゃんとおるんです。
たとえば、有力な100m走者の私には、その才能を嫉妬する対象がいる。
このとき、私が守ろうとしてるのは「卓越した100m走者という私(のイメージ)」ですね。
嫉妬の対象は、この「私」を奪おうとしてるから嫉妬する。

幻想の三角形の中に囚われて、もだえ苦しむのが嫉妬っていう感情なのですな。