● 前スレのあらすじ ●


肥前3万石の小藩、尼子（じこ）藩にお家騒動が持ち上がったのは享和2年師走であった。
もともと藩政に興味を持たなかった第11代藩主、砂瀬光允（すなせみつまさ）は
主君の小遣いをも管理するほど権勢をふるう仕置家老の谷古頼母（やこのたのも）に操られ、
もはや趣味の魚釣りにしか安息を求めることができなかった。

江戸詰家老であった姉藻念山（あねもねんざん）が早馬で事の次第を知ったときはすでに遅し。
頼母は、光允の長子で病弱であった阿仁衛門（あにえもん）を廃嫡すべく画策し、
側室おみかの方との子であった元服前の滑太郎（なめたろう）を新たに擁立、
反対する家臣たちはことごとく投獄され、側室と頼母による藩の私物化が進んでしまっていた。

公儀もほぼ同時に内情を把握し、幕閣たちが内紛へ介入すべく動き始めるなか、
露払いの尻をもみながら夜の堤防でイカ釣りに興じる殿様の前に、突然ノーブラ美少女があらわれ、
物語は急展開をはじめる……