諸氏よ、社畜諸氏よ、
フリーハンドな立場を与えられたとき、どう行動すればいいのか。

稀なことではあるが会社から
「この案件は好きに処理していい」という裁量の与えられをすることがある。
こういうときはチャンスであって、ある程度の無茶もできるし、
たとえ小さな案件であっても、自分の能力を掣肘されることなく十全に表現できる機会だと考えるべきだ。
実際、会社内の地位が上昇すればするほど、こういう仕事は増えていく。

しかしこのような裁量の与え方をされたとき、
実際にはどこからとりかかればいいのかわからなくなることもあろう。
掣肘されることがない分、大きな裁量が与えられている分、
選択肢が多すぎて、どこから手をつければいいのかわからないなんてことは、ありがちだ。

選択肢が多いということは自由であるということだが、多すぎる選択肢は考えものだ。
あまりに選択肢が多く、あるいは選択する機会が多すぎると、
人間はモチベーションを落としてしまう。
目の前にある仕事が、実際以上に大きなものに感じ、やる気を失ってしまうのだ

「好きに処理していい」のなら、まず自分の裁量をシュリンクし、リデザインせよ。
限られた予算を設定し、取り組む期間を限られたものにし、最終利益を設定し、
そしてこれがもっとも重要なことだが、目標に到達するまでのステップをミニマムにせよ。
このプロトコルを経て実務に入ると、実際の仕事のなかで意思決定すべき局面は激減し、
モチベーションを維持したまま最後までプロジェクトを引っ張ることができる。

与えられる選択肢の多さはありがたいことだが、
多すぎるようなら自分自身で好きにカットしよう。
それでは諸氏よ、今日もご安全に。

sora tob sakana - flash
https://youtu.be/-DNC7HDvXq8