オレは彼女のいらいらの原因を知りたいと思うし、ちょっと前まではそうしてたんだけど、
最近はやめている。
そもそも保育園児には、そのネガティヴな感情について合理的な理由を話せる語彙力はなかろう。
ましてや、心のなかに嵐が起こっていてそれに翻弄されているところに、
さらに「大人にわかるように話せ」というのは、けっこうな拷問ではなかろうか。

彼女たち/彼らは、急激に身体は大きくなるし、心の発達も進んでいく。
身体−心−世界の調和が、昨日まではなんともなかったのに、
ある日突然それが崩れてしまうことはあるだろうと思う。
そういう波が何度も繰り返し押し寄せるのが、子どもという存在じゃなかろうか。

オレはこういうときは、ひとしきり身体でエネルギーを発散させて、疲れて言葉を発しだしたら
「ふんふん、そうかそうか」とそばで聞く。
たいてい言ってることの意味はあまりわからないが、まあ、聞くだけで信頼感は醸成される。
子どもは、その感情がどうして生まれたのかは語れないが、
いま自分を襲っている感情がどんな質のものかは語ることができる。
大人はそれを認めてあげれば、子どもは落ち着くものだと思う。

それでは諸氏よ、今日もご安全に。

Witty Tarbox - Goodbye Jackie
https://youtu.be/sPIeP5btcCk