たとえば、人間が地に足をつけて立っていられるのはふたつの力が作用してるからです。
一つは、鉛直方向に地球中心に向かってまっすぐ伸びてる重力ってやつと、
足の裏と地面との間にある摩擦抵抗です。

仮に、地面がまったく摩擦抵抗がないつるつるの表面をした濡れた氷みたいなところだったら、
人間は立っていられない。
起き上がれないし、完全に抵抗がないのであれば、寝返りすらうてない。
地面にへばりついたまま暮らさないといけない。

抵抗がない状態、子宮の中の羊水にぷかぷか浮かんでる状態では、
「個」もまた育ちません。