サミュエル・P・ハンティントンによると世界には8つの文明がある。

中華文明
紀元前15世紀頃に発生し、儒教に基づいた文明圏であり儒教文明とも呼ぶ。その中核を中国として、台湾、朝鮮、韓国、ベトナム、シンガポールから成る。
経済成長と軍備の拡大、および国外在住の華人社会の影響力を含め、その勢力を拡大しつつある。

ヒンドゥー文明
紀元前20世紀以降にインド亜大陸において発生したヒンドゥー教を基盤とする文明圏である。

イスラム文明
7世紀から現れたイスラム教を基礎とする文明圏であり、その戦略的位置や人口増加の傾向、石油資源で影響力を拡大している。(トルコは文化や歴史的に西に近い。)

日本文明
2世紀から5世紀において中華文明から独立して成立した文明圏であり、日本一国のみで成立する孤立文明。

東方正教会文明
16世紀にビザンツ文明(東ローマ帝国)を母体として発生し、正教に立脚した文明圏である。

西欧文明
8世紀に発生し、西方教会に依拠した文明圏である。19世紀から20世紀は世界の中心だったが、今後、中華、イスラム圏に対して守勢に立たされるため団結する必要がある。

ラテンアメリカ文明

西欧文明と土着の文化が融合した文明、主にカトリックに根ざしている文明圏である。

アフリカ文明
アフリカ世界における多様な文化状況に配慮すれば、文明の存在は疑わしいものであるため、主要文明に分類できないかもしれない。