ワクチン忌避の理由については、副反応に対する懸念が73.9%と突出して高く、効果への疑念が19.4%と続いた(図2)。

図2. ワクチン忌避の理由
https://medical-tribune.co.jp/news/28446_fig02.jpg

 ワクチン忌避に関わる要因については、政府やコロナ政策への不信感がある者や、重度の気分の落ち込みがある者で忌避率が高かった(図3)。
また、一人暮らし、低所得(年収100万円未満)、学歴が中学校または短期大学/専門学校卒業の者も忌避率が高かった。

図3. ワクチン忌避に関わる要因
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(図1〜3ともNCNPプレスリリースより)

 以上の結果を踏まえ、大久保氏らは「ワクチン忌避者の傾向が示された。
ワクチンの信頼性に関する情報提供や接種に対するポジティブな感情を引き起こすメッセージの発信など、
忌避者に対して有効なSARS-CoV-2ワクチン接種率向上の施策が求められる」と考察している。なお、詳細はVaccines(2021; 9: 662)に報告された。

https://medical.jiji.com/news/44651