兵法の道において、心の持ち方は、
日常の心と変わらないようにせよ。

日常でも、兵法の時でも、
少しも変わらず、
心を広く素直にして、
きつく緊張することなく、
少しもたるむことなく、
心が偏らないように、
心を真ん中に置いて、
心を静かに揺るがせて、
揺るぎの刹那も揺るぎやまないように、
よくよく吟味すべきである。

『五輪書』宮本武蔵著(現代語訳)