マロエセスの演説 61 【琥珀のアンモナイト】
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壮大なロマンスが
計り知れない奇跡も
包み込んで
証明する
地球のミステリーも
一雫の偶然も
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ざっと読んだだけだけれど、
まあここは俗に「便所の落書き」って言われるくらいの場所なので
たしかに政治的議論をする場ではなかろうとは思う
場自体にバイアスがかかってますからなw
どっちにしたって極論に振れがちだ
まあ、それはさておき
たとえば疾患や障がいを持っている人にとって「実践」とはなにかってことだけれども
実際のところ、疾患や障がいによっては、他人と交わりながら社会的活動をするってことが困難なひとってのは現実に存在する
健常者にはそう難しいことではないが、見た目とかは普通だしネットを通じては偏りない意見表明ができていても
現実界ではとても難しい人たちってのはいます
オレは何か所か自立支援事業所の様子を実際に見たことがあるけれど
たとえばとある事業所は、心身に障がいや疾患を持った人たちに
いろんな作業をさせていました
いちばんメインの仕事は、古紙回収業務で、
広大な県営団地などにバンにメンバーさんを詰めて出かけて
5階くらいの、エレベーターがない団地を上から下まで往復させる
団地の住人は、部屋の前に古新聞を紐でくくって置いてあるから
それを抱えて降りてきて、軽トラックで回収する
オレも体験させてもらったけど、めちゃくちゃハードな仕事だった
その事業所のオーナーは、オレに、
「こういう形で地域の人に喜んでもらえる形でメンバーさんには社会参加してもらってる
古紙を売っても大した儲けにはならない(※たしかにそうだった)
足りないぶんは給付金(つまり税金)で補填している
しかしそれでも運営費が足りないので寄付してほしい云々」
さらにオーナーはこういうことを言っていた
「彼らは薬に頼って生きているけれども、身体を動かし、他人様に役に立つことで心がすっきりし
結果的に病気だって治るんですよ」
実際にはどうだったか
その事業所には重度の鬱病患者などもいたけれど、
メンバーさんの作業の公平を図るために
そういうひとでも重労働な古紙回収業務に組み込んでいたし
足が悪い人すらさせていた
スタッフに尋ねると事故が起こったこともあったし、出勤率が季節によってひどく下がる
(春や秋のような季節的に精神的疾患が悪化しやすい時期にも作業をさせるので
体調を崩して入院するひとも多くいた)
オレから見ても、あきらかにこういう事業所で仕事をさせるのに向いているとは思えないひともいたんだけれど
オーナーの「障がい者も実践的な社会参加を」という呼びかけに関連部局が応じて
ここに送り込んでいるって感じでした
社会参加、もうちょっと掘り下げて書けば、「他者のためになる行い」ってのは
そういう、実際に身体を使うことだけに限定してしまうと
こういう弱者には尋常ではない負荷がかかることはあります
とくに、精神的疾患というのは、目にあまり見えないものなので
余計にわかりづらい
オレも、障がいや疾患を持っている人たちが外に出ることは大事だと思うけれども
それはじゅうぶんに退路を確保してからのことです
これが社会と没交渉になりがちな本人にはできないし
医療や福祉事業者も準備はしてくれない
いちどこういう失敗をしてしまった経験がある人は、
またふたたび社会に出るのを恐れたりすることもよくあることです
マロエセスさんについてだけ言うなら、
オレなんかはたとえばtwitterで自作の音楽とか絵とかを公開していて、
それを見たり聞いたりしてるひとが(まだ少しかもしれないが)いて、
他者の目や耳を喜ばせているっていうこと自体が、
自分に無理をしない形で他者に貢献してるってことじゃないかなと思います
ある意味、彼女にとっては「社会参加」だし、他者のための行動なんですよね
社会参加ってのをあまり厳密に捉える必要はないかもしれない
ボランティアとか、具体的な政治参加とか、そういうものに限定しなくてもいい気がします
そんなふうに、健常者の視点で「社会参加」の定義をせばめてしまうと
ひとによっては身体を壊してしまいますからなw
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