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うつせみ【▽空×蝉】
読み方:うつせみ

《「うつしおみ」が「うつそみ」を経て音変化したもの》

1 この世に現に生きている人。転じて、この世。うつしみ。

「いにしへもしかにあれこそ―も妻を争ふらしき」〈万・一三〉

2 《「空蝉」「虚蝉」などの字を当てたところから》蝉の抜け殻。また、蝉。《季 夏》「―を妹が手にせり欲しと思ふ/誓子」

「―の身をかへてける木(こ)のもとになほ人がらのなつかしきかな」〈源・空蝉〉

[補説] 作品名別項。→空蝉