ドリトル先生
私の子供時代の愛読書でした。
やさしい、動物語をあやつるドリトル先生と、
オウムのポリネシアをはじめとする動物の仲間たちについて語りましょう。
「ガブガブの本」についても可です。 ドリトルと言えば性格や環境がどうであれ、いろんな物語の
名獣医の代名詞になっているのが素晴らしいと思う。 好きでした すずめ、ロンドンっ子のチープサイドとか、
ルパン、ホームズとともにはまりました
懐かしいですね 古本屋で見つけました
手にとるまでにはいたらず それでも心に感動は残っています ガキの頃はホントに好きだったのに、繰り返し読んだのに、大人になってから読み返すと、面白くない。どうも表現がくどいし、アフリカ人をバカにしすぎじゃね?と思った。
読んだのは、古本屋で衝動買いした「アフリカゆき」だけだけど。他のも読めば、また変わるかもしれない。でも、ガキの頃のように楽しめないと思う。 そうかも、あくまで子供のころに読んだだけだったしね
今さら読み返すと穴だらけの気もする いかに穴だらけでも、それはそれでいいんだよなー。
自分にとってはそういうのも含めて何度でも読み返したくなる本 >>15
そりゃそういう時代だったせいもあるんじゃないか
その上で嫌なら読まなきゃいいんだし。 時代的な背景があるので…と岩波のあとがきにも書いてあるしね。
そんなのがすごくイヤな人は読まなきゃいいだけ、スレも見ないに限る。 その辺り言い出しちゃうと
戦前の日本文学だってアウトじゃん
志賀直哉とか横光利一とかにも朝鮮や中国についての微妙な描写があるし 航海記で島の王様になって、退位したらまた島で戦争がおきるって悩むあたりが、
大英帝国の植民地支配正当化の屁理屈に聞こえる、とは後知恵で思うね。
ただ、ドリトル先生自身はバンポ王子ともロングアローとも普通に付き合ってるな。
冒険ダン吉みたいに家来に背番号を振って番号で呼ぶ様な暴挙はしとらん。 ロングアゴーには敬意を払ってるけど
バンポのことは馬鹿にして見下してるよ >26
新訳って麻野一哉のこと? 私は悪くないと思ったよ。
もちろん受け入れられない人もいるだろうけどね。
どうぶつの名前を変えてあるのが勇気あるなあとおもた
ガブガブ→ブウブウとかオシツオサレツがオシヒッキーとか >>27
そう、ありがとう。
って、動物の名前を変えてるのかぁ。
オシツオサレツじゃないオシツオサレツなんて……。
読むのもうちょっと考えてみるわ。 >>27
ごめん、確認したら麻野一哉訳じゃなくて、角川ツバサ文庫から出てる
河合祥一郎訳のだった。 >29
その訳者は知らなかった。
下のサイトで立ち読み出来たから目を通してみたよ
http://www.tsubasabunko.jp/bookdetails/?pcd=201101000188
バンポ王子、イケメンじゃんwww
この訳(挿絵も)、私は好きではないけど、子供のウケは良いっぽいね こないだのアタック25の海外旅行獲得VTRクイズの正解はドリトル先生だったな
俺は作者名であれっときて次の本の表紙で解った
パネラーも正解した >>32
井伏さん以外の翻訳者が「オシツオサレツ」を使ったらってことか?
でも、以前の訳に敬意を表して、主要な登場人物、語句はその旨を
表記したうえで、同じように訳するっていうのは、よくあることじゃないか? >>30
なんというロマンの無い挿し絵だ…
絵自体が悪いわけではないが、この本には合わなすぎる ところで,「アフリカ行き」の時のドリトル先生って,何歳くらいでしょう?
上の(>>30)本のサラは若すぎると思うけど,お嫁にいく妹がいるくらいだから,30前くらい? いやあ、もっと行ってるでしょ
それから10年数年以内と思われる秘密の湖の頃には結構老け込んでるし おばさんのイメージあったから、>>30のサラにはショック受けたけどお嫁に行く年なんだから
>>30の絵柄的には妥当な描写じゃない?
あと、イギリスは政略結婚がある貴族とか上流階級はともかく
一般人の平均結婚年齢は昔っから27とか28くらいだったはずだから
もう少し行っててもおかしくないんじゃないかな このバンポが密航者を食おうと提案したり、いびきがうるさかったり、
ドリトル家に侵入した記者を力尽くで放り出したりすると思うと胸が熱くなるな >>30
バンポは自分の容姿に悩んで先生に助けを求めたはず。
でもこのイラストだとそういう流れにはならないんじゃない?
今の時代、原作どおりに「白人になりたい」というのも無理でしょう。
いったいどういう風に訳して(改変して)いるのか気になる。 >>41
「今の子には差別に思えるかもしれないが、ロフティング先生の言いたかったことはそんな事じゃないんだ!勘違いすんなよガキども!」
といった感じのお約束のあとがきで流されてるよ >>43
ありがとう。少なくとも文章の改変はされなかったんだね。よかった。
でもドリトル先生は挿絵も原作者自身の手によるものなのに、
あの素敵な挿絵が差し替えられちゃってるという現実には、
上手く言えないけど自分の無力感を感じて落ち込む・・・
(私が無力感を感じる必然性はどこにもないんだけどw)
時代の流れなのかね。 >>44
出版社にバカが増えてるんだと思う。
古典的な名作を、流行りの漫画家の描いた表紙にしたり
挿し絵をアニメ絵にしたりさ。
「これで売れる!」っていう方法のとりかたがあまりにも安易で低脳丸出し。
出版社にいるのが馬鹿ばっかりというのがまさに時代の流れなんだろうねー。 実際、アニメ絵にすると売れちゃったりするんだろう。 スペイン領の島で闘牛をやめさせる話にはびっくりした。
確かに進んで見たいものではないけど、
他の国の伝統を簡単に否定するのは無理があるなと。
それでも児童書ということもあって、
同時代の作品の中ではまだマイルドなほうだと感じる。
作者は差別意識はあったかもしれないけど、
人間全体を愛してる人だったんだと思う。 自国の伝統である狐狩りも止めさせようとしてたし、
伝統云々は度外視なんでしょう でもその狐狩りの相手に馬車代を借りるところがすてき。 ドリトル先生、懐かしい
小学校の時、「月へいく」の読書感想文書いて
先生に誉められたことを思い出したよ 子供に興味を持ってもらうために、挿絵を今風の絵柄に改変するのは、
仕方が無いどころか、もはや当たり前だろ
例え、多くの人間に愛され、読めば素晴らしさが伝わってくる古典的な名作でも、
その本が手に取られなければ始まらないだろ 角川つばさ文庫の小説の6〜7割を占める、
りなちゃとラノベの絵柄の要素を併せ持った(こういった絵柄には詳しくないので、良い例えが思いつかん…)
ような絵柄に対抗しつつ、原作の雰囲気を尊重しようとすれば、
このような美化の多い絵柄になるのは順当
しかし、こういった行き過ぎた美化が文章の邪魔をしてしまっている場合もあるのも事実
例えば、「ドリトル先生アフリカへ行く」では、ポリネシアが、バンポ王子の顔が不細工な事について陰口を叩く場面があるが、
つばさ文庫版の挿絵では、本来不細工であるはずのバンポ王子の顔が美少年に描かれているため、
前述のポリネシアのセリフが、あまりにも不自然になってしまう
同様に、同じくつばさ文庫版の「泣いた赤おに」でも、
赤おにと青おにが、人間の子供の肌の色を変えて、短い角を生やしただけの愛らしい姿(俗称ショタ)
で描かれており、やはり、文章と噛み合わなくはないが、不自然な場面がいくつか存在する
今風の絵柄にしつつも、原作を尊重するというのは結構難しいなぁ。 流行りの絵は流行ってるだけであって、長持ちする力があるとは限らないしね
そういうのが判断つかないセンスの人もいるけど 地味でもダサくても普遍的な絵でお願いしたいよ。
挿し絵が物語の邪魔しちゃダメ。 時代に合った絵柄にすること自体に文句はないけど、
もうちょっとやりようがあるだろうに…と思うことが多々。
古いファンも今の子も納得するような絵を描ける人がいないわけじゃないと思う。
つばさ文庫だと、ドラゴンランス戦記の絵もひどかった。
原作どおり(もろアメコミ絵)にしろとは言わないけど、
ゴールドムーンの成熟した美しさや
レイストリンの不気味さがまったく伝わってこないのはねえ… 角川つばさ文庫の河合訳を読み始めた。今の小中学生に井伏訳の文体は古めかしくて
とっつきにくいだろうし差別用語(キ○ガイとか)が頻出しているので新訳が出ること自体は
時代の要請だと思うがペンスやシリング、ギニーと言った通貨単位を注記ならまだしも
現在の日本円に換算して本文に組み込んでるのはいただけないな。
ここ数年で新訳が色々と出るようになったのは2007年に日本での著作権(戦時加算の
10年分含む)が切れたからなんだろうな。EUでの著作権消滅は5年後だが、アメリカでは
旧法の出版後38年で更新せず著作権が切れた(しかも1970年代から20年ほど人種差別的な
表現の問題で絶版扱いだった)関係でプロジェクト・グーテンベルクに原文が収録されてる。 俺は絵がどうしてもあの世界観に合わないような気がして、まだ手を出してない
読んだ人どう思う?
通貨単位については、ひどいが、ギリギリ我慢できるかも…… 児童書や絵本のスレでリメイク(新訳や新挿絵)版が迎合されているのを見た覚えがないな 1巻(アフリカゆき)と2巻(航海記)は井伏訳以外もたくさん出てるけど3巻(郵便局)以降の
新訳は初めてなんだよな。4巻(サーカス)は分量が全巻中、2番目に多いからか翻訳にかなり
手間取ってるみたいで、去年の5・7・10月と出た後に停滞してる。 古臭い考えにとらわれず、時代の流れに合わせろ、って事だろ
言葉の使い方間違えたけど、これはこれでちゃんと通じてるから別にいいや >>64
動物園だけ1970年に偕成社から出てる。 動物園とキャラバンの英語原文ってどっかに無い?
郵便局・サーカス・月からの使いはカナダのプロジェクト・グーテンベルクで見つけた。 郵便局までの新訳はそれほど間隔が開かなかったのに
サーカスはえらい時間かかってんだな。全巻完結は
2015年ぐらいか? 岩波少年文庫の電子書籍化ぜんぜん進まないなあ
ていうか小人とかナルニアとかある意味?認知度が高くなったヤツのみってのに
岩波書店の妙なおよび腰を感じるなあ
ガキの頃に小学校行き帰りに毎日愛読した
色んな本を読みたいんだけどなあ
特にドリトル先生が
いや未だ自室の戸棚にはカバー無し時代のを揃えて並べてるんだが読み過ぎて劣化がねえ、なにせ三十年物だ…
カバーありのを買ってきて自炊するしかないかなあ
がんばれよ岩波ィィ 角川つばさ文庫、ここでは不評っぽいけど、訳文も絵もかなりイイと思うけどなあ。通貨が円なのだけはいただけないけど。
松露ってトリュフのことだったんかい、とかいろいろ楽しめるよ。美少年バンポもまあいいんじゃないかー。ロフティングのアフリカ行きの挿絵はグロいと昔から思ってたし。 訳文は問題ないよ
「円」はダメだけど
ただ違和感があるのは絵だなー
まあ、そのうちに慣れるかもしれないが でもまあ、子供が支持してるならこの挿絵でも文句は言わない >>73
>松露ってトリュフのことだったんかい、とかいろいろ楽しめるよ
こんなこと言ってるような奴なら楽しめるわけか >>76
まあ、わからなかった言葉がわかるのはいいと思う。
バンポの苦しみも、整形を繰り返したMJに重ねたらわかる気がした。
それでも、黒人は黒人とわかるように描いてほしい気はするけど…
当人たちにとっては本当に苦しいものなんだとわかるようにはなったよ。 >>73
“女王陛下の御船”HMSヴァイオレット号を「スミレ号」と意訳してるのもいただけない。
そう言えば、どうしてスキマー(ツバメ)が「スピーディ」に改名されてるんだろうと思ったら
原文は「Speedy-the-Skimmer」なんだな。井伏鱒二訳では「Speedy」を「韋駄天」と訳しているが
それは「Jack-the-Ripper」を「切り裂きジャック」でなく「万力のリッパー」と訳すような
ものだと言うことなんだろう。飛脚のクイップは原文だと「Quip-the-Carrier」。 後発の河合訳の方が当然誤訳は少ないだろうね。岩波の井伏訳がリプレースされたわけでもないんだから、そんなに排他的にならなくてもいいのではー。
どっちの翻訳もイラストもアリですよ。角川のイラストも美しいと思いますよ。 河合祥一郎だから翻訳の質は全く心配してないよ
しかし、全訳ってのは大変だよね
南條竹範さんが全訳すると思ってたから、意外だった >>82
南條訳だと今月の初めに同じ作者の絵本「タブスおばあさん」の2冊目が集英社から出たよ。
1冊目は南條訳もあるし岩波からも「もりのおばあさん」と言うタイトルで出てる。
これでロフティングの未邦訳作品はドリトル先生のバースデーブックを含めてあと4冊になった。 おお「サーカス」出るのかー。「サーカス」と「動物園」がいちばん好きでした。
子どものころ井伏訳を擦り切れるほど読み、今また別のテイストの訳でも読める。それだけでもじゅうぶん幸せですよ。 >>84
知らなかった!本屋で見てみるよ
気に入ったら買おう 今のこどもでも井伏さんの訳は受け入れられると思うけどね
自分が子供の頃(30年前)でもすでに古い文体だったけど
気にせず読んでいたし、「これはしたり」「逐電」「キ印」
とか意味は良く分からないまま語感が気に入っていた
なんと言うか独特なユーモラスさがあって、
ドリトル先生の雰囲気には合っていると思う 岩波版も2000年の改版では差別用語がかなり修正されてる。
「め○ら旅行」→「運まかせの旅」とか。それでも修正されてない箇所が
いくつか有って某クレーマー団体から抗議されてたな。井伏訳で
ニジェール川(Niger river)を「ニガー川」と誤訳していた(黒人に対する
蔑称の方はgが一つ多い)のはかなり重大なミスと言えなくもないが。
「ニジェール」はフランス語読みで、英語の発音は「ナイジャー」だし。 「ガブガブの本」はどうして岩波の全集には収録されなかったんだろう。
「冷蔵庫探偵シャーベット・スコーンズ」って、ホームズのパロディでは
最初期のものだろうね。 つばさ文庫のサイトでサーカスの表紙が公開されてるね。
ボルネオの野蛮人やハリガリはどう訳されるんだろう。 >>92
「気絶した男」もホームズが元ネタと考えていいのかな?
先にそっちを読んでたから、
動物の視点から見たらこうなるのか、って面白かった。
こういう動物視点のミステリをもう少し読んでみたかったな。
宮部みゆきの「パーフェクト・ブルー」シリーズとかも好きなんだよね。 >>96
ドイルとロフティングには「両親がイングランド系とアイルランド系」と言う共通点がある。 サーカスの新訳が出たね。今回は言っちゃ何だけど、50年以上も前に出た井伏訳の圧勝だなあ。
特にキツネ狩りの場面、イヌホオズキ(Nightshade)が向かい風で命拾いする場面の回想は
井伏訳の臨場感が半端無いので比較すると新訳の粗が目立った。イラストもファティマは
ともかく、ヘラクレスが若過ぎるとかブロッサムが貧相な小悪党に見えないとか今回は前3巻より
不満に感じた点が多い。良かった点を挙げると、流石に古めかしい「だんまり芝居」でなく
原文の「パントマイム」を使っていた点と、訳者あとがきで未だ論争になることの多い
郵便局との前後関係について考察を加えていること。 あーっ、だんまり芝居ってパントマイムか!!!
40年越しでわかったよ(笑) 「ハリガリ」ことフクロネズミはオポッサム(50年前はともかく、今は動物園でも
この名前で展示されているので通じるだろう)。「ボルネオの野蛮人」は「密林の野人」。
「この男はトルコ人に違いない」は「コンステンティなんとかから来たに違いない」。
後は「ジプシー」の使用を徹底的に避けて「ロマ民族」や「放浪者」に言い換えてる。
『月からの使い』(このタイトルも原題は『Doctor Dolittle's Garden』だから大幅に
変わるかも)のケッチ教授の生い立ちのあたりとか今から考えるだけでも面倒臭そうだな。
それとイヌホオズキの3匹の子供、タンポポ(Dandelion)・ニンニク(Garlic)・
ユーカリプタス(Eucalyptus)をタンポポの名前だけ和訳してニンニクはそのまま
「ガーリック」と言うのは中途半端さが否めない。ユーカリプタスの和名「ユーカリ」は
省略しただけだからまだしも、原語の方が「タンポポ・ニンニク・ユーカリプタス」と
並べた時の音韻が美しいので、井伏訳は凄く計算されてたのがよくわかる。 井伏鱒二の文章日本語の良さを、司馬遼太郎も称賛していた。
井伏訳の魅力は、翻訳センスはもちろん、その日本語による
文章表現の端正なところ。 「これはしたり」は自分も好きだった。
今ならこんな訳語は思いつかないな。 Wikipediaの作品記事が最近、物凄い勢いで充実してる。
航海記に井伏訳よりも古い1925年の大槻憲二訳(タイトルは
「ドーリットル博士の航海」)が存在したとか。 前書きに「本当はドゥーリットルだが
日本人には読みにくいのでドリトルとした」って
井伏鱒二が書いてた記憶が今甦った。
間違ってたらすまんw 南雲堂とかの英和対訳テキストだと「ドゥリトル」表記が多い。
英文学者は井伏鱒二が考案した「ドリトル」が我慢出来なかったのか。