>>102
海底二万里は完訳版も読みましたが、あまりにも冗長すぎますね。
正直言って、「カイメンの種類と生態と採集方法と用途」だなんて、
そんなものドヤ顔で語られても一体誰得?とか思いましたよ。
発表当時は読者への海洋学の啓蒙の意味合いもあったでしょうけど、
今となってはその点での価値はほとんど無くなってるわけで、
個人的には無理に退屈な完訳版を読む必要はないと感じます。
「文明批判を含んだ海洋冒険SF」として読めればいいと思いますし、
(実際ディズニーの映画はその線で作られてるわけですし)
そのエッセンスを抽出した抄訳の児童書で十分ではないでしょうか。
青い鳥文庫版なら訳文もそれなりにこなれてて悪くはないですし、
よく大型古書店で105円で見かけますから、懐にも優しいかと。