マルコヴァルドさんの四季
スレがないので立てました
子どもの頃、すごくはまった記憶があるのですが
そんな人はいないのでしょうか まさかスレがあるとは思わなかった。
公園で野宿する話と釣りに行く話が印象に残ってる。
今にして思えば、子供向けっぽくない話が結構あった気がする。 >>1です
「まっぷたつの子爵」もカルヴィーノの作品ですね。
「マルコヴァルドさんの四季」は、
都会の日常的な話が妙にシュールな世界に変わっていく雰囲気が好きです。
最後の「サンタクロースの子どもたち」などすばらしいですね。 >>1です
「四季」の中の話を一つ紹介します(題名は安藤美紀夫さん訳の旧版によります)
「まちがえた停留所」(冬)
映画を見た後電車に乗ったものの、空想にふけるうちに、
思わず降りる停留所を間違えてしまったマルコヴァルドさん。
霧の夜、見知らぬ街をさまよい歩き、やっとバスに乗ることができたと思ったら、
実はそのバスは・・・・・ その話が一番好き
イタリアの霧の夜にはそんなこともあるんじゃないかとふと思ってしまう
でも出会ったのが大人になってからだから
子供の頃読んでたらシャボン玉の話とか好きになってたかもしれない
マルコヴァルドさんのお弁当が激しくおいしそうなのは
今も昔も変わらないけどw 「四季」の中の話をまた一つ紹介しましょう。
「雨と木の葉」(秋)
マルコヴァルドさんは、会社の入口にある鉢うえの木がやせて元気がないので、
モーターバイクの荷台にその木を鉢ごとしばりつけて、雨の中を走り回りました。
しかし雨を受けて入口から室内に入らないほど成長した木を見た係長は、
腹を立て木を苗床に戻すように言いました。
マルコヴァルドさんは仕方なく、木を返しに会社を出たのですが、木と別れる決心がつきません。
木を三輪トラックの荷台に載せたままうろうろしているうちに、ますます木は大きくなって・・・・・
また「四季」の中の話を一つ。
「ハチ療法」(春)
ハチの毒でリューマチが治せることを聞いたマルコヴァルドさんは、ハチをつかまえて周りの人に試してみました。
いぇってみると、効果はてきめんです。
そのうちにうわさが広まり、とうとう家でハチによる治療を行うようになりました。
その年はリューマチが流行したこともあり、マルコヴァルドさんの治療は大評判です。
マルコヴァルドさんの子どもたちは、治療に使うハチをつかまえるためにでかけたのですが・・・・・ マルコヴァルドさん自体のキャラがシュールな感じがする
ロマンチストのようで、結構せこいこと考えていたりとつかみどころがない 読んだよ。やるせなかっったよ。
こういうペーソス系みたなのはちょっと苦手だわ。 また「四季」の中の話です。
「小さなベンチの別荘」(夏)
マルコヴァルドさんが毎朝通る公園の広場のすみに、小さなベンチがありました。
そこは緑にかこまれた、すずしく静かな場所でした。
ある寝苦しい夏の夜、マルコヴァルドさんはベッドから起き、まくらをかかえて、
心地よいねむりを味わうために、広場へと向かったのですが・・・・・