吉本先生、もう新作は書かないのかな?
わりと近作・・・といってももう10年以上前だけど、00年から01年に出た
「となりあわせ」「幸福の行方」「眠りをなくした子どもたち」の三作を、
わりと最近、まとめた読んだら、えらい面白いんで驚いた。
特に「眠りをなくした子どもたち」は、読んだ後に、ずーんと心に響きすぎて
しばし呆然としてしまった。
個人的には「まっちくれ涙」のラストシーンに匹敵するw
最後に明かされる河童の正体がまた、詩的で美しくて切なくて・・・
これらの前に書かれていた歴史ものもいいけど、やっぱり吉本作品は、
思春期か、思春期直前ぐらいの少年少女を書いたものの方が光るなって思う。
2000年代に入っても、まだこんな力作が書けるのを証明したのに、
現在の引退状態は勿体無いなあ・・・