こんな日曜日に、厨房板にスレを立てるのは誰だろう。
それは父と子だ。父はおびえる子をひしと抱きかかえている。

父    「息子よ、なぜ顔を隠すのだ」
子    「お父さんには丹久枝が見えないの?ヅラをかぶって、またハゲの話をしてる…」
父    「あれはたなびく霧だ……」
丹久枝「おぼちゃんたばこちゃん、一緒においで、面白い遊びをしよう。甲山にはきれいな花が咲いているし、
      白黒の服をよめがたくさん用意して待っているよ。」
子    「お父さん、お父さん!きこえないの。丹久枝がぼくにツイッターで合図するよ!」
父    「落ち着きなさい、まりぃがコピペでスレを埋め立てているだけだよ。」
丹久枝「嫁に合図するわとか、いやがらせれすするなら、電話も今後やめるので、彼と別れるわ、」
子    「お父さん、お父さん!見えないの、あの暗いところに丹久枝の書き込みが!」
父    「見えるよ。だが、あれは古い四次元殺法コンビのAAだよ。」
丹久枝「上、面白いレス、ありがとう、よめよりわたしのほうがいいでしょ、よめでないよね、違うなら言って、」
子    「おとうさん、おとうさん!丹久枝がぼくに電話をかける!丹久枝が受話器を取らせようとする!」

父親はぎょっとして、馬を全力で走らせた。あえぐ子供を両腕に抱え、やっとの思いで館に着いた……
腕に抱えられた子はすでに死んでいた。