この三連休で旅行に出かけた。
最初にクウェートに行ったのだが砂嵐の猛攻にあい、催涙など真っ平だと思い引き返した。
予定を変更し代わりにアルプスでハイジと団欒しようと思いシャモニーに向かった。
モンブランの山腹で雪盲になってから、ハイジはスイスであったことを思いだし後悔した。
仕方がないので見当をつけて軽く跳躍。少々力みすぎたため大規模な雪崩を引き起こしたが蟻ンコどもの命など知らぬ。
見当外れてゴビ砂漠に着地。今度は黄砂の発生に助力してしもうた。は、はははっくしゅん。
「目が、目がぁ〜!!」
瞼が上がらない程目が痛かったので思わず叫んだ。
ホーミーのメロデイに引かれて何万里。
ブータンなどという禿げばかりのお国についた。
その頃私の目はやられていたが、おでこから新たな眼が萌芽するのに気がついた。
サードアイ、ネ申の眼だ。
私は今度こそは目を大切にしようと思い毎日目薬で栄養を与えたのだが─それが幸いしたのかそれとも─つまり目がにょきにょきと伸び始めたのだ。それはピノキオの如くしてタケノコのようであり雄のロマンたる一物のようであった。
私は恐れおののいた。ネ申に畏怖したからではない。
眼軸の伸びが近視の要因であると以前メガネ先輩から教わっていたからだ。
二つ目の頃とは違い一つ目では眼鏡もかけられぬ。
コンタクトを忘れておると?ほう、いい質問だ。
それもダメなのだ。流石はネ申の眼。下手にそんなことしてみろ。目から丹久枝だ。バカ野郎。
だから今、瞼を閉じた状態で外から圧をかけ、眼軸の伸びを阻害しようと試みている。
試みてはいるのだか少し懸念がある。
眼圧上昇に伴う緑内障リスクの上昇だ。不安である。
サードアイを開花させたものは視力1.0以上の維持を条件に特別な能力を授かる。
そして私の授かりしは直に睨んだヤツを絶対服従させる能力だ。これで世界征服を目論む。世界に害なす七十幾臆匹もの蟻んこどもと睨めっこをし、絶対服従させてやるのだ!
しかし今、視力が余裕で1.0を切っているため、それをネ申に知られればその能力を剥奪されかねない。由々しきことだ。そんなことが許されるハズがない。
そこでだ、この私に視力を爆上げし、かつ、眼圧の上がらない方法を教えろ。
眼鏡はダメだ。片眼鏡でもだ。サードアイには相応しいハズがない。コンタクトも同様だ。
教えてくれたモノには褒美をつかわそう。
そうだな、絶対服従というM極の極意、すばらしきマグネット療法を体験とかは如何かな。
まあ気が向いたらだがな。
佐渡會津に万歳!