我々は蜂蜜菩薩が何故このように荒廃した厨房板を救済しようとしているのかという
疑問を解決するため、蜂蜜菩薩が住むという山田養蜂浄土に向かった。
「仏の住む世界とはこのようなところだったのか…」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと咎められた。

我々はこの時初めて蜂蜜菩薩の慈悲に縋ろうと思った。
誰が悪い訳ではない、煩悩にまみれた俗世が全て悪かったのだ。
我々は蜂蜜菩薩から貰ったローヤルゼリー入りのサプリメントを手に、
打ちひしがれながら厨房板へと帰路についた。