共産党内におけるささやかな自由のための闘争(中篇)
前略。太郎はいままで赤旗の投稿欄にも、何度も、積極的に投稿してきた。
その投稿は、ほとんど赤旗にのった。党の方針を発展させる立場での投稿であった。
しかし、最近少し党の方針に疑問を持つようになった。
そこでその気持ちを率直に赤旗に投稿した。ところが、いつまでたっても赤旗に載らないのだ。
投稿がたくさんで載せられなかったのか、と思い、その後も何回も投稿したが、
待てども待てども、赤旗に載らない。
「これは、意図的に載せないようにしているだ。」と、太郎は確信した。
これまでは、ほとんどの投稿が載ったのだから。
同時に太郎は、無性に腹が立った。
20数年にわたって赤旗をとってきた。金額にすれば、どれほどの額になるのだろうか?
20数年にわたって、ビラまきをしてきた。もちろん報酬をもらったことはない。
もし、賃金をもらったら、どれだけの額になるのだろうか?
お金、お金というのは、資本主義に毒されていると言われるかもしれない。
しかし、金額でいうのが、やっぱりわかりやすいと思うのだ。
労働争議も、解決は最後は金額で出すではないか。
それだけ、党に献身的に活動してきて、いささか党に疑問をもった。
その意見を赤旗に載せることもできないのか。
党員に権利はどれほどあるのだろうか、と思うのである。
党首を選ぶことも、実質できないに等しい。
ttp:// /sazanami_tsushin/members/0710/d07103.html