>>305
「君が抱えている問題を私のせいにするなということだ」
金持ち父さんは少ししびれを切らすような口調で言った。
「でも、あなたは10kしか払ってくれなかった」「そうだよ。で、君は何を学んだ?」
「あなたがけちだってことです」
「ほら、もう私が問題なんだって考えてる」
「でもそうなんですから」
「そういう考え方をしているうちは何も学ぶことはできないよ。もし、
私が問題だっていう考え方をするとしたら、君はどんな選択の道があるんだい?」
「ええと、もし給料をあげてくれなくて、ぼくのことをもっとまともに扱ってくれず、
金儲けの方法を教えてくれないのなら、やめます」
「そうだね。たいていの人は今君が言った通りのことをする。仕事を辞めて
新しい仕事を探す。もっと昇給の見込みがあって給料も高い仕事をね。で、新しい
仕事が見つかって給料が上がれば問題は解決すると思っている。でも、
たいていはそうならないんだ」
(同著P56)