左翼の間で有名な、いわゆる「日大文理クーデター」事件は、1980年11月18日に起こった。
日本大学文理学部で映画「脅かされる北の守り」上映会を開催しようとした日本大学反憲法学生委員会約100名(反憲学連首都圏ブロックの応援部隊を含む)と、
上映会を「粉砕」すべく現れた日大文理の支配者「銀ヘル」(文理学部闘争委員会)及び学外の他セクト応援部隊約200名が対峙、
「銀ヘル」側が鉄パイプを出したのを機に、反憲学連側も黒ヘルと鉄パイプで一斉に武装した。
反憲側は、京大での事件を教訓に、「仲間を守るためには相手を殺傷するも已む無し」との決意を固めており、日本刀などで武装した中央委員会直属の特殊部隊まで投入していた。
気迫負けした「銀ヘル」側は徹隊し、反憲側はこれを追撃、「銀ヘル追放宣言」を出した。「銀ヘル」側は、その後もしくは学外の他セクト(ブント=共産主義者同盟ほか)を動員し、巻き返しを図ったが結局成功していない。