そもそも革労協はなぜ分裂してしまったのか。理由も非常に馬鹿げ
たものだった。

革労協はかつて明治大学を「不抜の拠点」と自画自賛していた。そ
の明治大学で「明大ゴスペル愛好会」なるサークルをファシスト団
体と決めつけて同愛好会を襲撃、しかし返り討ちに合い、自分たち
が警察へ突き出されるという間抜けな失態を出してしまった。

これへの対応をめぐり、闘争をやめて事態の鎮静化を図ろうとする
山田茂樹らと、徹底抗戦を主張する強硬派の狭間、千木良らが対立。

さらに加えて山田茂樹が個人の判断で勝手にゴスペル代表者と手打
ちをしたことで、狭間嘉明の怒りを買い杉並区高井戸の「現代社」
で査問が始まった。