〇(IA?)に「熱自発核分裂暴走」という概念をまた教えてやるが、これは、
2011年3月14日に福島第一原発でプルサーマル運転を行っていた3号機の核燃料プールで発生したと考えられる
即発臨界を説明する為の概念な訳だな
要するに、使用済みMOX燃料には240Puやら242Puやら242Cmやら244Cm等の、自発核分裂反応率が高い核種が
入っている訳だが、これらの核種が一気に崩壊しないのは、一定の核分裂ポテンシャル障壁がある為に、
量子トンネル効果によって一定の確率でしか自発核分裂崩壊が起きないからだよな
だが、熱振動によって核分裂ポテンシャル障壁がほんのわずかでも低下すると、その分だけ自発核分裂反応
確率が高まり、その結果、ほんのわずかだが空間内の中性子の密度が高まって、239Puやら241Pu等の誘導核分裂
反応確率が高まり、使用済みMOX燃料の温度はさらに上昇するという悪循が開始される訳だ
そして、空間中の高速中性子の絶対数が多くなって来ると、超ウラン元素のだけでなく、238Uまでもが盛んに
誘導核分裂を起こすようになり、更に悪循環が加速して、即発臨界と同様な状態が実現すると考えられる訳だが、
オレはこの様な事象を想定にして、「熱自発核分裂暴走」という概念を提起している訳なんだが、プルトニウムを
使用した核兵器で爆縮レンズを使用するのは、この「熱自発核分裂暴走」による未熟爆発を予防する為だと思うのだが、
これは、核兵器の実戦利用の直前にプルトニウムコアの中心部に重水素と三重水素=トリチウムを注入する事により、
少々の未熟爆発が起きても、核融合で発生する高速中性子による高効率な連鎖反応によってプルトニウムを効率良く
燃焼できるので、現時点では殆どの核兵器がブースト核兵器化されているという話が有るようなのだな

【参考】
https://www.youtube.com/watch?v=Gh1E1-u4CkU