翌2000年にはいると、2月8日現代社のゲバ部隊が、福岡で常駐していた活動家・片岡利和を殺害した。

そしてその翌朝、1000キロも離れた神奈川県真鶴町でこの襲撃を実行した2名が山田らの集団の追っ手によって、殺害・重傷を負った。

出刃包丁で武装した赤砦社派による襲撃が衆人環視のなかはじまった。
これによりこの二人はメッタ刺しにされ、キャップの柿沼忠はその場で死亡、もうひとりの女性活動家も重体となった。

過激派の内ゲバではこれまで出刃包丁が凶器として用いられたことは一度もなかった。

山田らの集団がこのような武器のレベルアップに踏み切ったことは、直ちに現代社も採用することになった。

2000年8月30日 朝の通勤ラッシュで混み合う鶯谷駅東口を降り立った山田らの集団の女性メンバーである
明大生協従業員組合書記長・片山美恵子が、マスク姿の現代社部隊に襲われ、
衆人環視の中で全身をメッタ刺しにされ殺害された。

このとき襲撃者らが採用したのは小型出刃包丁やクリ小刀だった。
致命傷は出刃包丁を肋骨に逆らわないよう刃を横にして心臓に達するように突き立てたものであった。

相手を殺すためには手段を選ばないこの犯行。血の海となった犯行現場のむごたらしさに、駆けつけた警察官も言葉を失ったという。