ところで、カウツキーの「超帝国主義論」は、現代帝国主義の分析の為に批判的に摂取すべきなんじゃね?
スターリン主義を捨象した場合のカウツキーの「超帝国主義論」の欠陥は、現段階から振り返って
考察すると以下のとおりとなるのではないかな
@帝国主義列強国が弱小帝国主義国を隠然と支配する事によって、帝国主義列強を維持発展させるという構造を
構築する事を予見できなかった
A独占資本間の利益が本質的に非和解的である為、9.11以降、資本主義に逆戻りしたロシアとその他の超帝国
主義国家の間に明白な亀裂が生じたが、この事を予見できなかった
B超帝国主義の発展に伴って、後進国に対する暴力的支配が強まる事を予見できなかった
C超帝国主義が自己の維持と発展の為に、不正選挙やその他ありとあらゆる隠然な手段を国際的なレベルで
駆使し、超帝国主義国家内の民主主義的な要素や社会保障等を破壊しつくす事に血眼になる事を予見できなかった
尚、カウツキーの「超帝国主義論」を批判的に摂取する為に用いる主要な理論的武器は、当然レーニンの
帝国主義論であるが、この作業は、レーニンの帝国主義論を発展させるという方向性で行う必要があると思うよ