>>113
３０才代は、組織内から発生した差別主義集団との対決を、「階級支配の転覆」だけでは、決定的に不十分だ、「差別支配の打倒、廃絶」を同時に闘い抜かなければならないと「自らの解放」を内包した重層的な闘いへの転換を勝ち取ったと思う。

この闘いは同時に、国家権力の不当な弾圧介入を呼び起こした。
全国指名手配攻撃を受け、「凶器準備集合罪、暴力行為、窃盗」で三年有余に亘る獄中闘争をくぐる。
この重層的思想的飛躍は完全黙秘非転向闘争は当然のこととして、監獄解体、獄中者解放を展望として、一般重刑刑事囚との獄中交流は更に闘いの不動の確信を深めていった。

40代50代になると、昨日までスクラムを組んでいた同志が家庭の事情や両性関係のもつれを口実に一線を離れていく部分を目をするにつけても同志は、自分には、この闘う団結しかないと深く追及することはしなかった。

しかし「党内対立」を口実や、自己の思想的後退を他者に転化する欺瞞者には激怒した。
ブルジョア社会に逃避しうる場所を持つと云うことは、所詮闘いが自己解放を内包しない、他者のための救済である限り、死活性を持たないと確信していたと思う。

同志は50有余年の闘う人生を最前線で駆け抜けてきた。
大病を患うことなく、しかし2021年の病魔との闘いは、再度闘争生活者としての転機を問うものとなったが、云わば最後の闘いとして、「沼田さんへの爆取り弾圧」、これへの闘いに全力を傾け闘いぬいた。
なんとしても、無罪判決を確定させるぞと、との決意を胸に。

最後の最後まで生き抜き闘いぬいた武藤金作同志の闘魂と意思を引き継ぎ闘いぬいていきたい。

以上、追悼する。



故武藤金作同志追悼集より、一文をはしょりながら無責任引用しました。

はるか30年以上前に脱落したクソみたいな後輩ですが、贖罪と尊敬から、この五年間ほどカンパ続けてきたと思いこんでいたのですが、追悼集を目にして真実を知りました。
今後、どうすべきか困惑しています。

とにかく、武藤さん、金作さん、ムーチャン、ムースケの闘いと人生を更に多くの人が知ってほしいと、投稿しました。

追悼集は模索社で入手できますよ。