>>958
現代社会における疎外は、小市民、学生、貧農等々を不断に孤独と絶望の中にたたきこみ、思想的にいえば、宗教的絶対者に帰依する形での、あるいは、ニヒリズムをはらんだ実存主義的自己投企としての「死をもいとわぬ闘争」へかりたてる。それは、あまりにも惨めで非惨な人民、あまりにも惨めで非惨な自分、そして、ここへたたきこんでいる帝国主義に対する「すべてをかけた闘い」ではある。そして、プロレタリア革命運動にとっても、反帝国主義の共同闘争の一環として位置をもつ。だがそれは、それ以上でもそれ以下でもない。つまり、決して帝国主義の打倒−世界革命に到達しえぬものなのである。それは、帝国主義の現下における矛盾の構造に自然発生的にのみ反発しているものである。