医療の専門家が何をやっているのかというと意外と無駄なことをやっている。
例えばダイヤモンドプリンセスの場合でも3700人全員のPCR検査をやっているが
実はあまり意味がない。PCR検査自体が非常に専門的な技術だから発見できるのは
せいぜい40%程度だと発表されている。つまり陽性検査率が40%程度だ。
だから陰性とでても本当に陰性かどうかはわからない。
しかも検査1件あたり6時間以上かかる。検査員が感染するリスクも高い危険な作業だ。
実際にこの検査の関係者が多数感染している。
しかも陽性反応が出た場合に陰圧室に隔離して経過を見守りながら治療するというのも
難しい。陰圧室が日本全体で1000床程度しかない。治療方法も完全な方法はない。
つまり検査したところで満足な治療はできない。
しかもエアゾル感染というのが分かった。エアゾル感染というのはくしゃみ一回で空気中に
何十メートル先にも飛んでいく飛沫で感染するということだ。
だから船内に患者と一緒に隔離すればそれだけ感染リスクが高くなる。
こういう事実を並べてみると、水際対策としてはこんな無駄なことをやってもあまり意味がないってことだ。
当初はこんなことが分かっていなかったしWHOが間違った情報をながしたので、政府の対応
を批判するのは適当ではないが、普通に考えればもう少し機敏に適切な方向に方針を
転換できたのでと思う。