初めて敦煌から交易で和田に行った時のあの感動を超える瞬間は
俺のゲーム人生の中でもう味わえないだろう

今の最新ゲーム機の画質が基準だと何の感動も無いだろうけど
当時まだコンシューマがPS2メインだった頃、グラフィックレベル中の3Dの美麗な描写
その立体空間の中をシームレスに移動出来るというのはPS2よりも遥かに凄い事だった

当時まだLv30くらいで和田に1回行ってみようと思い
敦煌交易所を出発し、南門から南下し、タリム盆地東を迂回して敦煌渡り場を目指した
道中適正Lvより上のモンスターに怯えながら和田に入り、更に怖そうなモンスターを避けつつ
和田東門へ

橋の上までくるとモンスターの気配はなくなり、ホっと一息
そして橋を渡って進んでいくすると徐々に鮮明に見えてくる和田の建物
それらが日の光を反射して光沢を放っている
まるで眩い光の中に入っていくような感じだった

まだLvが不釣合いな上位の場所に近づくにつれて
一歩ずつ恐怖や希望や不安、色んなものが思いが重なっていった
あの感覚こそがMMORPGの真骨頂だと言っても過言ではないだろう

後に次元門の存在を知って和田にはワープで移動出来る事を知ったけど
今にして思えば本当にあの時に次元門は知ってなくて良かったと思う