職人の朝は早い。
数種類のブラウザを立ち上げ、今日も自演を開始する。
長文を書き込み、自分で称賛する。

「そこに恥ずかしさは無いんですか?」

職人は清々しい笑顔で言う

「恥ずかしさ?何ですかそれ?それよりも今はカスマタ城は恥ずかしいことをみんなに教えなければならないんです」

使命感に包まれ決意に満ちた顔
しかし焦点は合っておらず狂気も含んだ顔。

彼の母親は言う。

「先月くらいから、でしょうか。二年ぶりくらいに息子の部屋から声が聞こえたんです。カスタマぶっ潰すって。ここ数年、息子の声を聞いたことがなかったので嬉しくって」

取材陣は彼に再び問う。
「正直、そこまでカスタマにこだわる人はいないと思うので、複数でやればやるほど自演だとバレバレになると思うのですが。時間も同じですし」

彼は再び笑った

「お前も白クーシーのカスタマか?」

職人は二度と我々の問いかけには答えず無言でパソコンのモニターを見つめる。彼を否定するものがいないように。