昼下がりの町の中を僕は友達と歩いていたら、見ず知らずの人が声をかけてきた。
「今どこに行くの?よかったら私と遊ばない?面白いところ見つけたの。
ねえ行こうよ。絶対に損はさせないからさ。ねえ行こうよ。」
これは絶対にこの人は僕たちを誘拐をしようと企んでいる。
絶対について行っちゃダメだ。何か理由を付けてここから早く逃げ出さなければ、
この誘拐犯に誘拐されてしまう。何かこの場を抜け出す理由はないか。
焦っているが時間は残されてないぞ。焦るな考えろ。全神経を頭に集中させろ。
きっと答えが見つかるはずだ。そうだ、こんな時のために親から防犯ブザーを
持たされていたんだ。今使うべきだよな。今使わずにいつ使うだよ。
僕は紐を力いっぱい引っ張った。すると音が鳴り響いた。
誘拐犯は慌ててその場からそそくさと逃げて行った。
僕たちは助かったんだ。