>>540 続き ※絵露有無:無

 キノエットを背負って、その場から凄い勢いで逃げ出しました。
 キノレット家の人々や妊婦マニアが凄い形相で追いかけてきましたが、
 誰もキノエットを背負ったヒジオに追いつくことが出来ません。
 ヒジオはある程度行った所で鉄道の駅まで辿り着き、
 キノエットと共にT○Vに乗り込みました。
 そして、ヒジオは○GVで向かい合った席の中で
 キノエットにこう尋ねました。
 『僕の子供を妊娠していたんだね?キノエット』
 キノエットは黙って頷きました。すると、ヒジオは
 『妊娠22週が訪れるまで逃げよう。
  母体保護法上、妊娠21週6日までは子供を堕胎出来てしまうから。
  でも、妊娠22週を過ぎれば、誰も僕らの子供を
  堕ろすことは出来ない』とキノエットに告げました。
 しかし、キノエットは心配そうに
 『あの人たちが法律を守るようには見えない。妊娠22週を過ぎても
  隙があれば早期の強制出産をさせようとしてきそうな気がする』と
 目にいっぱい涙をためながら言いました。
 それを聞いたヒジオは、
 『ならば、このままTG○で他国へ逃げ、ひっそりと暮らし、
  出産まで待とう』と言いました。
 そして、ヒジオはスマホを取り出し、棒ヤンに
 最新の状況をLINEしました。
 棒ヤンからは即座に親指のみが立った了解スタンプが送られてきました。
 そして、2人はとりあえず、ベルギー・ブリュッセルで降りました。

 ヒジオとキノエットは財布にあったありったけのお金でアパートを借り、
 暮らし始めました。
 ヒジオは異国の地でアルバイトを始め、
 キノエットとキノエットのお腹の子供を養い始めました。