「ママ、にんぷマニアってなぁに?」
「………(絶句)………まだ、ハニエルが知らなくていい言葉だよ」
「きの、子供の好奇心をそうやって阻害するのは良くない。
子供には正直に答えてあげるべきだ。
いいかい?―ハニエル―『妊婦マニア』と言うのは、
お腹の大きな妊婦さんのことを好きな人たちのことさ。
妊婦さんと言うのは、お腹の中に赤ちゃんを宿した人たちのことさ。
君のママもかつては妊婦さんだった。
君もひのきもかつてはママのお腹の中にいたんだ。
もちろん、パパもママもかつてはそれぞれのママのお腹の中にいたんだ―
そして、普通は約10ヶ月近く経つと
みんな、それぞれのママのお腹から生まれてくるんだ!!
『妊婦マニア』と言うのは、そういった妊婦さんたちに
心惹かれてしまう人たちのことを言うんだ。
でも、ハニエル―君は妊婦さん全般に興味を持つ必要はない。
君はただ、君を生んでくれたママがいかに偉業を成し遂げたかに
興味を持っていればいい。ハニエル―君は、ママのお腹にひのきが
いた時のことを覚えているかい?」
「うん☆―ママのお腹、大きかった!!」
「そうだろう!そうだろう!―でも、今のママのお腹を見てごらん!
ママのお腹はどうなっている?」
「ぺたんこ☆」
「jajaja!そうだね―そして、ひのきを見てごらん!
もう生まれてから1ヶ月近く経ったから、少し大きくなったけど、
このひのきをママは立派に生んだんだ!!
ママがひのきを生んだ時の事を覚えているかい?ハニエル」
「うん。。―ママ―ポンポン―痛い痛い―だった(グスン)」
「そうだね、ママはとてもお腹が痛そうだったね!!
ハニエルを生んだ時も、ママはとてもお腹を痛めたんだよ。
みんなそうやって生まれてきたんだ!!」