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1957〜1987年あたりの本格ミステリ作家達 4
0001名無しのオプ
垢版 |
2010/09/24(金) 22:33:43ID:tbMTY///
落ちてたようなので、初代スレ3氏他多くの方々の帰還を願いつつ立て直してみますた

過去スレの>>1さんの主旨です
>清張以降綾辻以前の本格ミステリは、泡坂・島田・笠井・連城・東野・岡嶋などといった一部を除いて絶版が多い。
>また、名前は知られていても本格ミステリ作家としての認知度が低い作家も多い(笹沢・西村・森村等)。

>この時期に活躍した本格ミステリ作家達のうち専用スレがない作家達の傑作・駄作を紹介して下さい。
>(要するに「ミステリーズ」でやってた「本格ミステリフラッシュバック」のようなものです)

過去スレ
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1143140545/
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1195364956/

前スレ
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1237095365/
0414初代スレの>>3
垢版 |
2017/07/31(月) 17:04:28.12ID:TWwpMcPM
井上ひさし「月なきみそらの天坊一座」(新潮文庫)★★★☆
終戦直後の東北地方、山形県を中心に興行を続ける三流の奇術師夫婦に弟子入りした天才少年。巡業地で
彼らが出会う事件を描いた、1977〜81年に発表された連作集。
手品のタネの数々がなかなかトリッキーで、本格ミステリ風味もあって楽しめました。直接、論理的な事件解決に
至る話は少ないものの、盗難の冤罪に悩む母子のために、主人公たちが事件の真相を追及する話もあって、
これは本格ミステリそのもの。但し、シャーロック・ホームズの有名作の二番煎じですがw
各エピソードの全てが、ミステリ的な構成になっている訳ではありませんが、これは大変面白かった。お勧めで
しょう。
0415初代スレの>>3
垢版 |
2017/07/31(月) 17:06:02.81ID:TWwpMcPM
中町信「悪魔のような女」(ケイブンシャ文庫)★★☆
1988年の「殺人病棟の女」改題版の長編。
埼玉の病院で、医師の3兄弟を巡る連続殺人事件。疎遠だった伯父が遺した遺言書を巡る遺産相続争いか。だが、
相続権を持つ3兄弟が全て殺されてしまう。一体真犯人は、そしてその動機とは・・・。
うーん、二転三転して、真相が予測もつかない構成や、読みやすさ、そして下品な話題が少なかった点は評価でき
ますが、二転三転して謎が謎を呼んだのは、後出しで都合よく目撃者や証拠を登場させていただけ、のような気が
します。真相は、まあ、こんなものかな、といったところ、「単身赴任」の件もほぼ丸わかりでしたしね・・・。
凡作でしょう。
0416初代スレの>>3
垢版 |
2017/07/31(月) 17:10:26.10ID:TWwpMcPM
sage忘れた、スミマセン・・・。

高木彬光「人斬り魔剣」(春陽文庫)★★
春陽文庫なので、発表時期不明でしたが、調べてみると1958年の「青貝進之丞人斬り控」が元題のようです。備前・
池田藩出身の浪人・青貝進之丞を主人公にした連作集。青貝は、「自分の命売ります」で江戸中の評判になり、彼の
腕前を買う人々に絡んでくる事件を解決、或いは自分の腕を買った本当の理由を暴く、というパターン。
第一話「女自雷也」がベスト。青貝を千両で買った女。さる旗本屋敷に幽閉されている娘の救出を青貝に依頼するの
だが・・・。アリバイ工作の一種ですね。ミエミエだけど楽しめた。
続く「女敵討ち」は、或る道場主を仇と狙う男に買われた青貝。道場破りに出向くのだが・・・。これは真相の意外性に
ヒネりが見られるが、ミステリとしては弱い。
続く以降のエピソードでは、ミステリ的な構成が全く薄れてしまっており、ただのチャンバラ小説になってしまったのが
残念でした。
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