久しぶりにスレが急激に伸びているなと思ったら、・・・嗚呼。
私の認識は、1974年の「仮面舞踏会」完成と角川文庫数百万部突破あたりから火がついて、1975年のATG「本陣」映画化
前後から世間一般にもブームが拡散、角川文庫も1000万部突破して、そして1976年の角川映画「犬神家」で頂点に達した、
というもの。
だからその前にミステリ界とは縁の薄そうな寺山が着目したのを、ミステリファンとして単純に評価したもの。
でも事実誤認ならば訂正します。過去スレでも、横溝ブームの時期については指摘を受けたのに、俺としたことが・・・。
しかし、寺山「花嫁化鳥」の感想が一つも無いのが悲しい(それほど入手困難でもないが、俺の紹介文が拙いからか)。

島田一男「紅の捜査線」(春陽文庫)★★☆
発表年不明、警視庁の星子警部をリーダーとする捜査一課メンバーの活躍する連作集。
「赤きVの悲劇」は、娼婦だけを狙い、死体にVの字のサインを残してゆく連続殺人。真犯人は果たして・・・。100ページ
近い力作ですが、ミッシングリンクものというか・・・。最後に鉄壁のアリバイが立ちはだかるのですが、まあ数々のアリバ
イ崩し物の作品でおなじみのアレです。
その他の作品も、法医学がらみのトリッキーな話も多いとは言え、題材が下品な方向にいっているし、トリックがワンパタ
ーンなので、どうも評価できないですね。