最強に「意外な」犯人って?2
おもしろかったんで、まだまだ議論しよう。
人間の想像力が無限であるかぎり、意外な犯人にも限界はないはず。
前スレ
最強に「意外な」犯人って?
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1057237389/ 最初『殺戮に至る病』ってタイトルを見た時は、物語上で不穏なムードになったり人が実際に消えたりはするけれども本当は何も起きてなくて、殺戮に至らしめるのは読者諸君のミステリ脳の妄想だっ!て話かと思ってた >>649
叙述トリックの何が悪いんだ
ミステリーの女王をdisる気か? アクロイド殺しとか
夜歩く(横溝の方)は
叙述トリックってのとはまた違うと思うんだよなぁ
「叙述」っていう言葉の意味そのままで考えれば確かにそう言えるかもしれないけど
十角館とか殺戮に至る病の叙述トリックとは明らかに系統が違うだろ 読者引っかけ型叙述トリックは一度読んだらそれで終わりだな
さっさと売り飛ばすだけ 凄いわかる
よく良質な叙述作品は読み返した時の伏線が〜とか言われるけど
ロジックがしっかりしてる作品とかと違って輝きがあるのは一回目のみだからなぁ
そういう点で面白みのない叙述作品は一回目の輝きすらない愚にもつかないゴミ 叙述トリックは真相がわかった瞬間、見ていた風景が一変して見え
世界が反転するような感覚が好きだ
1回のみの輝きでも別に問題ないよ
今まで読んできた小説の9割以上はどっちにしろ1回読んだら終わりだったもの 基本ミステリーって何度も読み直すようなものじゃないと思うんだけど、そもそも。
2回、多くて3回だと思うんだけど。 俺が生涯で3回以上読んだミステリは
そして誰もいなくなった
マリオネットの罠
十角館の殺人
これだけだな
10代、20代、30代の時にそれぞれ読んでる ロジックものだって、読んでいる間はいちおう納得するんだけど、
後で冷静に考えると、そのロジック穴だらけだろという作品沢山あるしな >>660
無理筋のロジックをいかにそれらしく書くかが腕の見せ所だからな
真に合理的なロジックだとおそらく何の意外性もないものになり、犯人が最初から見え見えのものにしかならないだろう 絶海の孤島のクローズドサークル。彼らを集めたのは全員まとめて殺害する為だった
↓
船に爆弾仕掛けて全員すっとばせばいいでしょ。
合理かつ論理で考えるとこうなるね。 最初の食事の時に毒を入れておいて皆殺しという手もある >>662 船を吹き飛ばし乗客全員となると爆弾の製作物から足がつく、それらの人物を殺した場合に利益があるのは誰か、自分で確認出来ないので確実に全員死ぬとは限らない
>>663 明らかに残った自分が怪しい、致死性の毒で臭いで気付かれにくいものを入手するのは意外に大変、全員が同じタイミングで食べ始めるとは限らない
はい論破ァ!! 難易度の点では、一人ずつ殺していくのも、爆弾、毒物、銃で皆殺しも大差ないな 一人ずつ殺す理由なんていくつでもあるだろ?
1.復讐が目的でなるべ恐怖を味あわせて殺したい
2.ゲーム感覚で殺しているのでひと思い殺してはつまらない
3.全員殺すつもりはなく、警察に捕まるつもりもないので、生還した時に
自分が用意したアリバイを証言してもらう人を残しておこないといけない
また、アリバイトリックを成立させるためには殺し方が限定されてくる
とかさ >>668
金田一孫は大体1の目的でやって動機的に一番殺さなあかんやつをやりそこねる クローズドサークルで殺されていくのだと大体二番目くらいに殺された奴が実は入れ替わっていて犯人というパターン クローズドサークルで意外な犯人と言えば
俺は東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」が好きだな 読者を犯人にするいい方法思いついた
鬼畜の所業をする憎らしい人物を出して置いて
こいをどうすべきかというアンケートを本に付けて
殺すという選択肢の回答が過半数以上だったら次の巻で殺す
これで殺意を持った読者の意思によって殺されたことになる 読者が犯人というのが成立してるかどうか延々と議論してるが、
結局どれもこじつけじゃねーか
どいつもこいつも駄目だな。しょうがない、俺が究極のアンサー出してやんよ
名探偵「読者さん、あなたが山田氏を殺害した犯人ですね」
読者「フフフ、さすがは名探偵、よく見抜いたな」
警部「な、なにー!読者が犯人だったのか!」
大富豪の山田一郎氏を殺したのは、姓は読、名は者という男だった
以上
答えは出たんだからもう不毛な議論するなよ貴様ら 懸賞付き小説と銘打って犯人当てたら賞金○○万円で回答を募集し
それを読んで誰も予想していなかった犯人にする >>677
そのネタはすでにあるよ
メール欄がそうだろ? また深水黎一郎w
よほどこの作家に入れ込んでんだね
それって現実に本に懸賞付けたの? て言うか、ミスアリも読まずにこのスレにいる奴がいることに驚いた 深水黎一郎なら反則技を使った気を衒った作品よりも正統的なミステリーである芸術シリーズの方が好きだな >>680
念のために言っておくが、俺はあいつじゃないよ
むしろあいつと言い争っていた方だ
>>609とかが俺ね
>それって現実に本に懸賞付けたの?
あくまでも作中でのことだけど、話が広がるかなと思って話題に挙げてみただけ あいつってのは私の事か?ミステリーのオチに異論がどうのという謎過ぎる意見は
君か。
懸賞付きならいくらでもあるが、ミステリーである限り、前提条件として当然の
ように原稿を書き上げた上でが条件。
回答がされた後でオチを書くなど言語道断。そんなものはミステリーでありはしない。
加えて、ミスアリ読んでもないやつがこのスレにいるなんて、なんて言い方は
どうかと思うね。ミスアリ作品に囚われる方がむしろどうかな。
で、とりあえず深水禁止でいいのではないかな?彼の作品は賛否両論、最強に意外な犯人として彼の作品を提示しても異論が出てくるのだから、該当しないという事であろう。 >>684
>もう深水禁止
>>685
>深水禁止でいいのではないかな?
だから勝手に仕切るなと言ってる
異論が出ることは全然悪いことではない
それも楽しみの一つだ
ただ君が勝手に場を荒らしているのが問題なだけだよ ではそれで構わない。1人の作者にこだわって不毛な議論しても仕方がないと思った
までの事。仕切ったつもりはないよ、そう見えたのなら失礼。 読者の予想の裏をかくのがミステリーなら、あらかじめ読者に予想させたのを見てそれを裏切るのもありじゃね
連載作品の次回予想なんてよくネットに書き込まれるし、作者がそれを読んでその裏をかくのも別に悪いことではない そういうのはちょっと違うなぁ
例えるならテスト問題出して解答者が満点の解答出してきても
問題追加してはい残念でしたーって言うようなもんだし
完成した媒体でいかに読者を出し抜けるかってのが面白さだと思うしな 懸賞付きがどうのこうの言ってるやつ、とりあえずミステリーアリーナは嫁
そういうんじゃないから 言語道断とまで書いてしまったが、例えば実行犯Aと真犯人Bという犯人を想定しておいてどちらも推理可能。その上で読者がAと解答後に実はBが犯人でした
ならアリだとは思う。
この場合、Aが犯人は物理トリック、Bが犯人は叙述などの技を効かせてくれれば
いい。
読者としては裏切られたと思うが、まあそこは意外な犯人という事でオッケーなのでは
ないかと思う。
イメージ的には、古畑の「今、蘇る死」みたいな感じ。 神が犯人ってあったっけ
日本じゃピンとこないけどキリスト教圏イスラム教圏じゃ絶対のタブーだろうから 神を犯人にするならSFミステリーにするしかないけど
その時点で意外でもなんでもなくなるな >>692
神が犯人て、事故とかは全部そうでしょw
そもそも人間の犯罪も、神の采配なんだし >>696
ウィリアム.L.デアンドリアの某作品のこと? >>696
そういう根源的な思想を取り入れた時点で意外性も何もなくなるな
あくまでも説明可能な事象なのに説明されるまでは誰も気が付かなかったといのが
ミステリーにおける意外性だから このスレを興味深く読んだんだけど、結局、「意外」って相対的な概念だよね
徹底的に警戒してたらどんなものでも意外ではないし、思いっきり油断していたらどんなものでも意外に思える
要するに、「意外な」犯人を作るためには、読者を油断させればいいんだよ
ここにいるミステリーファンを、うならせるような意外な犯人の出るミステリーはもう作れないだろう
なぜなら、ここのミステリーファンは、すべての登場人物を徹底的に、隈なく疑うからだ
すべての可能性を疑われたら、意外性など出せるはずがない
だったら、「ミステリーだと思われないミステリー作品」を書けばいいんじゃないだろうか
ジャンルそのものをミスリードさせる
たとえばサザエさんのなかで、マスオさんの乗った車のエンジンが途中で故障して、マスオは仕事に遅刻してしまい、上司に怒られ、恥をかいた
これだけなら、サザエさんの中によく出てくる、ドジ話、恥かき話だろう
しかし、実はその故障は、マスオを殺そうとしてサザエが仕込んだ爆弾が原因だった
上手く全部爆破せず、一部だけ爆破したからエンジントラブルが起きた程度の損傷で済んだ
「今度こそ、確実に殺してやる」
サザエがそうつぶやきながら、爆弾を再作成しているシーンでサザエさんのその回は終わる
サザエさんを誰もミステリーだと思って視聴しない
だから犯人を疑いもしないし、推理もしない
ここのミステリーファンもそうだろう
完全に油断してるんだ
だから、どのミステリー小説の犯人よりも、意外な犯人といえるんじゃないだろうか ただの美少女日常アニメかと思ったら世界観や設定が明らかになっていくと
とんでもないブラックな話だったというのはありそうだが >>699
>だったら、「ミステリーだと思われないミステリー作品」を書けばいいんじゃないだろうか
イニシエーションラブやんけ
>>700
>ただの美少女日常アニメかと思ったら世界観や設定が明らかになっていくと
>とんでもないブラックな話だったというのはありそうだが
がっこうぐらし第1話やんけ >>699
>ここのミステリーファンは、すべての登場人物を徹底的に、隈なく疑うからだ
未読だけど、聞いた話ではメール欄は登場人物以外を犯人にしようと作品らしいね もうクリスティやクイーンの時代から
どうやって裏をかこうかってパターンはやりつくして
これ以上ひねっても逆につまらなくなるか
単なる反則技にしかならないって領域に来てる気がする >>703
だから、平成以降の意外な犯人というのは
叙述トリックで犯人自体の存在を隠してしまおうというのが主流だな 叙述トリック自体もやり尽くされて
だいたい、人、場所、時間、状況の誤認のどれかだから
叙述で騙されたとしても、その叙述トリック自体は特に新鮮味があるものではなかったりする まだネタがあまり掘られてないミステリーとして考えらるのは(参考ですが)
多重解決
毒入りぐらいしか代表作がないからまだ可能性がある。日本のみなら結構あるが。
交換殺人
ありそうで数は少ない作品。だけど倒叙になりやすい。
完全犯罪系
こちらも倒叙になりやすいけど
不可能犯罪
SF系とかホラー系とかのオチになりやすくはあるけど
歴史もの
オマケ。最後よくわからんで終わるから、犯人は特定できないので。
ぐらいかな。まだあまり手垢がついていないのは。 倒叙で初めから犯人は分っている前提で読んでいったら実は別の人物が犯人だった 倒叙で別人が犯人+○と思わせて実は△
「ハサミ男」 意外な犯人じゃないが、意外な動機ならジャックカーリー百番目の男
この真相ラストまでに分かったら変態確定 ああ、あそこにちっちゃい文字書いた犯人の事か。確かに変態だ。 犯人はいなかった
事件と思ったのは全て偶然の重なりによる事故だった 中学の時に俺の通学自転車を盗んだのが
それから10年後に巡り会った今の嫁の弟だった 篠田秀幸の「蝶たちの迷宮」というのが読者が犯人と謳っているが
人は日々過去の自分を殺して生きている、といった哲学的なものだった >>717
気になっていた作品だが読まなくて正解だったな だから最後のトリックが出るまでは、読者が犯人ものはその程度のものしかなかったんですよ。 最後のトリックにしても読者は「死因」ではあっても
殺意を持って能動的に殺人を行った「犯人」とは言いがたいのは上で議論された通り
結局読者「犯人」ネタは詭弁を用いるしかない レトリックでなく真に読者が犯人というのは永遠に達成できない不可能テーマ 作中作にしてその読者が、ならいくらでもありそうだけどな 二人称で倒叙物にする
「あなた」と書かれる人物=「読者」が「犯人」なのだ 1つ思うのだけど、それってもうミステリーじゃないんじゃあないかと。 読者が作中に入り込めない限り、作中人物を殺害することは出来ない 方法はあるよ。実際に起きた未解決事件の犯人を作者が見つける。
で、読者に問いかける
こいつ、やっちゃっていいっすか?
読者の判断はネット投票で決定。
その後、新聞とかテレビでその人物の殺害を知る。
なら読者は犯人になれる。最近のサスペンスで増えてきた結末は投票でのリアル版
現実的では当然無いけど、方法として読者が作品に入る手段。 歌野のメ欄作品ははある意味読者が犯人だよ作中作だけど
逆に著者が犯人ってある? 話の語り手や記述者じゃなくメタレベルの実際の作者が犯人ってことかな 作者は作品世界の神だから登場人物を生かすも殺すも自由自在だから小説は常に作者が犯人と言える 作者が犯人、読者が犯人ももう珍しくないって森がミステリィ工作室のエッセイで
書いてたな。それだってもう20年前になる
作者でも読者でもない、この本を読んだことの無い人間が犯人、っていうのも
鯨がやってるな
残るは「編集者が犯人」かな。これ意外とやられてないんじゃない?
まあ「編集長が犯人」「出版社の社長が犯人」とかいくらでも広げられるがw
全て編集者のバリエーションに過ぎないと思う ああ「編集者が犯人」っていうのは、もちろん作中人物の職業が編集者で
そいつが犯人って意味ではない。そんなのいくらでもあるだろうし
作者や読者同様、その小説を実際に編集したメタレベルでの編集者って意味 作者が作品世界の神だとしたら作者に指示を出せる編集者は神の上の神だから
編集者の指示で登場人物を殺したなら編集者が犯人 1つ思うのだけれど、それはもうミステリーじゃない気がするのだけど。
生編集者が犯人なんて読者は推理できない。 >>735
まあそうなんだけどwそれ言ったら作者が犯人、読者が犯人とかも同じやんと
だからそれらもひっくるめて所謂「メタミステリ」ってジャンルになるんじゃないか >>731
>作者でも読者でもない、この本を読んだことの無い人間が犯人、っていうのも鯨がやってるな
どういう状況なんだ、これ?
本を読んだことのない人間が犯人? >>737
実は細かい理由付け(こじつけ)は忘れてしまったw
でも作者が犯人、読者が犯人というのが否定されて
(読者にはこの本を読んでいたというアリバイがある、みたいな理由)
最終的にそういうオチになる作品があるのは間違いないんで、
自分で読んで確認してくれ(メル蘭) ミステリーの読者はもうあらゆる犯人の可能性を考える
登場人物の全てを疑うし、登場していない人物だって疑うし、作者、読者が犯人であることも考える
そういう意味では、真に読者が予想していなかった犯人というのはもうありえない 犯人を実行犯と限定しないで実行犯に指示した人物こそ真犯人と考えればアリバイがあっても犯人ということもある 犯罪実話を人事のように書いて最後に作者自身が現実に犯した事件のことだと分る 山田風太郎はそういうの得意だったな
いわゆる操り殺人がテーマの作品がたくさんある
直接「殺せ」など指示せず、一切法に触れない範囲で
如何に第三者にターゲットを殺させるかっていう ブラックジャックの一瞬の目撃者って話が
漫画とアニメだと犯人違うってのは面白かったな
登場人物とか話の流れは同じなんだが 映画やテレビのスペシャルは、犯人が大臣級の政治家や警察の幹部、又はそれらの家族が犯人で、予想もしない展開ばかりだけど、ミステリーもおんなじね >>740 742
もうトリックや意外な犯人は出尽くしてしまったが、それでもまだ工夫の余地があるとしたら
叙述トリックかも…という意見を作家の誰かが言ってた覚えがあるが、
操り殺人もまだ色々と可能性が残ってると思う
黒幕による思いもかけない実行犯操作法とか、黒幕と実行犯の意外な人間関係とか、
その関係性を隠蔽する方法などまだまだ工夫の余地が残ってると思うし 逆に言うと絶対犯人じゃありえないというのはどんな条件だろう
地球の裏側にいたというアリバイだって疑える そもそも、こういう条件であれば絶対に犯人であるって証明も難しいんだけどな
バークリーの「試行錯誤」なんて1930年代なのにそれをテーマに扱ってる
主人公が「俺が犯人だ」って言い張ってるのに、それを証明する手立てが無くて
苦労するという 殺人パートと刑務所パートを交互に書き最後に時系列系叙述トリックだったと判る