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ゴシック風味のミステリ
0001名無しのオプ垢版2010/12/16(木) 20:39:26ID:3t5YVzCu
ゴシックテイストを湛えたミステリなら、本格・サスペンス・ハードボイルド・冒険、系統を問わず語りましょう
場合によっては文学や一般小説、ホラー、SFなどに脱線することも歓迎で行きましょう
もちろん欧米風ゴシック、和風ゴシック、国籍も問いません
ゴシックとは何か、という前提が問われることも当然出てくるでしょうが、それについてもどんどん語っていきましょう
0002名無しのオプ垢版2010/12/17(金) 00:26:39ID:KYvMZSx1
俺の読書暦の中には人狼城の恐怖くらいしかそれらしき記憶がないんだけど
そんなに多いものなの?
0003名無しのオプ垢版2010/12/17(金) 01:32:05ID:Hguh/dXA
服部まゆみ「この闇と光」
サラ・ウォーターズ「半身」「茨の城」
0006名無しのオプ垢版2010/12/17(金) 16:56:47ID:o+Cgme5e
島田太郎と言う人は
小栗虫太郎『黒死館殺人事件』を
作中にちりばめられてる各要素を具体的に取り上げた上で
「我が国唯一のゴシック・ミステリ」と評している(社会思想社現代教養文庫解説)。
昭和40年代段階での発言ということに留意。
0007名無しのオプ垢版2010/12/17(金) 18:47:20ID:DBYo2a4x
すでに名前が挙がってるけど
おいらが好きで好きでたまらんのは「荊の城」だな

といってもゴシックの定義はよーわからんがw
おおざっぱに城とか幽霊屋敷みたいな建物が主な舞台の作品のことだと思ってる
「薔薇の名前」なんかもゴシックかな?
0008名無しのオプ垢版2010/12/17(金) 19:12:12ID:tQCLtsjF
wikiの概要部分をコピーしてみる。

ゴシック(Gothic)は、中世ヨーロッパの美術形式を示す用語、及びそこか
ら派生した言葉である。

概要

原意は「ゴート人の」を意味する言葉である。ルネサンス期の15-16世紀
に、イタリアの美術家アントニオ・フィラレーテやジョルジョ・ヴァザーリら
が、中世時代の美術を粗野で野蛮なものとみなして、「ドイツ風の」あるいは
「ゴート風の」と呼んだことに由来する蔑称である(ゴート人が実際に用いて
いた美術様式という訳ではない)。中世の教会建築、絵画などの様式を示す概
念になっていった。
ルネサンス期以降、ヨーロッパでは古代ギリシア・ローマの美や文化が理想と
され、暗黒時代とされた中世の文化には低い評価が与えられてきた。
ゴシックが再評価される契機となったのは、18世紀末以降になって中世風
(ゴシック風)の建物を舞台にした幻想的な時代小説(ゴシック小説)が出版
されるなど、人々の間に中世趣味が広がってからであった。
19世紀になってロココ様式や新古典主義に対する反動から、中世の時代へ関
心が向かい、建築を中心にゴシック様式を回顧的に用いるゴシック・リヴァイ
ヴァルが生まれた。イギリスの議会議事堂として使用されているウェストミン
スター宮殿はその代表的な建築物である。また、一般の邸宅にもわざわざ中世
風の様式を取り入れて建てられたものがあった。
0010名無しのオプ垢版2010/12/18(土) 08:33:30ID:ZGIKIMhg
連投失礼。

ポオの怪奇小説の幾つかには当てはまりそうなのもあるし
ドイルの『バスカヴィルの犬』なんかもそれに近いのかな?

『黒死館』の元になったヴァン・ダイン『グリーン家殺人事件』も
最先端に現代的(当時の意味合いで)な場と言えるはずのニューヨークに
怪奇小説の名残を感じさせる“館”を置いたわけで・・・。
まさに屋敷は作者によって「ゴシック」と形容されている。
クイーンの『Yの悲劇』だって『グリーン家』の後継作として
そういった場の雰囲気も踏襲してると思う。
呪われた血族、奇妙な仕掛けが施された建築などなど・・・。
0011名無しのオプ垢版2010/12/23(木) 20:27:49ID:jN78ar7k
和風ゴシックというと
横溝的なものと黒死館的なものの両方あるよね
0012名無しのオプ垢版2010/12/23(木) 22:07:30ID:nlqqI5hB
横溝は基本ゴシックじゃねんじゃね?
あるとしても黒死館系だと思う。
0015名無しのオプ垢版2011/01/25(火) 17:23:20ID:x/wiFQcn
黒死館を受け継いだような館物って何かある?
0018名無しのオプ垢版2011/02/02(水) 03:19:43ID:4otJCBBR
     ____
   /__.))ノヽ  
   .|ミ.l _ノ 、_i.)  
  (^'ミ/.´; .〈; リ /  
  .しi   r、_) |    「荊の城」に感動した!  
    |  (ニニ' /  \  
   ノ `ー―i´
0022 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄垢版2011/05/28(土) 00:29:52.92ID:jPD4Z9ja
       /⌒⌒\
    /⌒(._.ノVヽ._)
ヽ_/⌒   ( ・人・) )  
 \_   /  \ノ
     `--(.__.人__.)

0023名無しのオプ垢版2011/06/11(土) 00:52:08.90ID:BXkjtSXD
横溝はゴシック調だろ
ゴシック風の建築物が出てくる作品がゴシックだと勘違いしてるんかね>>12
0024名無しのオプ垢版2011/06/11(土) 02:32:51.34ID:/bJsBLQJ
>横溝はゴシック調だろ

なんで?
自分基準で断定されても全然説得力ないんだが
0025名無しのオプ垢版2011/06/12(日) 06:52:51.06ID:BIC6bE66
>>8
「ゴート風の」ミステリですね
よく判りませんが
0027名無しのオプ垢版2011/06/12(日) 08:12:14.29ID:F76QOwp1
和風ゴシックという言葉がある
その観点から見れば横溝とか三津田なんかは和風ゴシックなんじゃないかな
0028名無しのオプ垢版2011/06/12(日) 16:53:27.98ID:Odiw72zl
‡ドラキュラの翻案の「髑髏検校」とかもう少しページ数があれば
もっと面白くなってただろうのにもったいないな
0030名無しのオプ垢版2011/06/13(月) 16:20:57.80ID:UMjr0laf
背景や道具仕立てが純和風で、ゴシック小説のプロットを展開してるってとこか
0031名無しのオプ垢版2011/06/13(月) 18:28:28.65ID:S4sYrzCx
翼ある闇ってちゃうん?
0032名無しのオプ垢版2011/06/13(月) 18:31:20.33ID:+J5wXWk8
じゃあ麻耶も清涼院もだいたいゴシックだな
0033名無しのオプ垢版2011/06/13(月) 18:53:07.25ID:7tZ0sKkl
サブライム
「恐ろしいが心惹かれるもの」がゴシックの基本だ
前時代的であることも重要な要素
横溝の『八つ墓村』なんて、和風ゴシックだわな
ゴシックの意味がわかってない奴、お前らこそ何だと思っていたの?
0035名無しのオプ垢版2011/06/14(火) 00:28:36.37ID:lKe+Kzir
耽美はビューティフルだから少し違うと思うが
0036名無しのオプ垢版2011/06/14(火) 11:30:25.37ID:WgZSSDkH
ビューティフルじやなくて
美に耽るってかんじなんだけど
美学をもつというか
黒死館の建物とかの描写はそんなかんじ
0037名無しのオプ垢版2011/06/14(火) 13:38:24.20ID:TdBSIzhd
>>33
>「恐ろしいが心惹かれるもの」がゴシックの基本だ
>前時代的であることも重要な要素

違うんだよな〜。
それだったら正史が好きだった怪奇系の草双紙や、谷崎の一部の作品、
当然京極なんかもゴシックになる。
まあ、最大限妥協して京極あたりならまだゴシック呼ばわりしてもいいけどな。
0038名無しのオプ垢版2011/06/14(火) 16:19:13.97ID:/DiTCp6S
まあ和製ゴシックと和風ゴシックは異なるな
前者は黒死館などで、後者は>>27.>30みたいな
0041名無しのオプ垢版2011/06/15(水) 09:58:58.74ID:16jR7P/9
>>8
>中世風(ゴシック風)の建物を舞台にした幻想的な時代小説(ゴシック小説)

このあたりを拡大解釈すればとりあえず和風ゴシックは成立すんじゃね
0042名無しのオプ垢版2011/06/15(水) 19:24:45.55ID:epQ09ZbF
風間賢二が何かから引用して
ゴシックは廃墟の物語
これは建物のみならず肉体やモラルのことでもある
みたいなこと書いてたの覚えてる
退廃的な小説ということか?
0043名無しのオプ垢版2011/06/15(水) 21:57:04.61ID:yUZOgop3
>>37
「違うんだなあ〜」って、他人が書いたごく短い表現を自信たっぷりに論駁しているが、おまえなにどう言うわけ?
33と同程度かそれ以内の文字数で、いちゃもんがつく余地なく書いてみろよ
0044名無しのオプ垢版2011/06/16(木) 09:36:35.32ID:ylIpEx1C
個人的には>>38の解釈が一番納得できる
和製ゴシックと和風ゴシックの違い
確かに

この分野ではやっぱ「薔薇の名前」が抜きん出て素晴らしいと思う
0045名無しのオプ垢版2011/06/16(木) 19:01:25.90ID:arYA5WeH
ミステリーを広義に解釈すればそもそもの大元のゴシック小説、オトラント城奇譚やマンクなんかも十分ゴシックミステリーになるね
0048名無しのオプ垢版2011/06/16(木) 21:50:50.30ID:NBRcEc/7
ここにもいつもの変な奴が湧いてるんだな
0049tes垢版2011/06/17(金) 21:54:25.20ID:+unF+hdW
まさか、ユキチカで現金化しちゃったエチゼンクラゲの大量発生に悩む遠洋漁業関係者の人はいないよね?
0050名無しのオプ垢版2011/06/21(火) 17:24:36.94ID:sdP+kPY1
>>45
あ、これだけは言わせてください
それらはジャスト、まんま、元祖のゴシック小説です
ミステリのご先祖だから、「これもゴシックミステリーだね」と言うのは変
0052名無しのオプ垢版2011/06/21(火) 23:14:09.17ID:L0RPaZTw
まあ文章がくどくて展開が非常に遅くて現代からすれば地味な内容だから、一般受けはしないだろうけどね。古色蒼然たるゴシック小説は
0053名無しのオプ垢版2011/07/20(水) 15:53:43.55ID:3VMnx8xc
>ゴシック小説(ゴシックしょうせつ)とは
>18世紀末から19世紀初頭にかけて流行した中世趣味による神秘的、幻想的な小説。
>ゴシック・ロマンス(Gothic Romance)とも呼ばれ、
>その後ゴシック・ホラーなどのジャンルも含むことがあり、
>今日のSF小説やホラー小説の源流とも言われる。

>ゴシック小説定番のモチーフは、怪奇現象、宿命、古城・古い館、廃墟、幽霊などであり、
>それらは現代のゴシック小説でも継承されている。

>代表的なゴシック小説
>『ヴァセック』(1786年、ウィリアム・トマス・ベックフォード)
>『フランケンシュタイン』(1818年、メアリー・シェリー)
>『ジキル博士とハイド氏』(1886年、ロバート・ルイス・スチーブンソン)
>『ドラキュラ』(1897年、ブラム・ストーカー)
>『ゴーメンガースト』(1946年 - 1959年、マーヴィン・ピーク)
0054名無しのオプ垢版2011/07/20(水) 16:25:53.89ID:3VMnx8xc
ま、誤解を恐れずにいえば、
人里離れた古いお城やお屋敷を舞台にした、
おどろおどろしい雰囲気の怪奇小説+恋愛小説。
ゴシック小説ってのは、そんなものではないでしょうか。

なぜ恋愛?と言われるかもしれないけど、
もともとはゴシック小説ってのはロマンス色がとても強いのが特徴なので。
そして、主人公は女性であることがとても多い。

身寄りのない孤独で薄倖なヒロインが、不気味な古いお城に連れて来られて、
もっとも頼りにしている男性、
つまり夫とか恋人とか足長おじさん的後見人が、
実は自分の敵なのかもしれないと、恐怖と疑惑に震える。
そういうのが典型的なゴシック小説じゃないでしょうか。
誤解を恐れずにいえば。

『ジェイン・エア』
『レベッカ』
とかね。
『嵐が丘』もそうだろうし。

日本でいったら
綾辻行人の『暗黒館の殺人』なんかはまさにそうでしょう。
ただ、女主人公が男ってところが日本的なのかもしれない。
これ、欧米の作家なら主人公を女性にするんじゃないでしょうか?
0055名無しのオプ垢版2011/07/20(水) 16:28:22.46ID:3VMnx8xc
訂正
×ただ、女主人公が男ってところが日本的なのかもしれない。

○ただ、主人公が男ってところが日本的なのかもしれない。
0056名無しのオプ垢版2011/07/20(水) 16:41:33.91ID:LXV1+t2i
>>54の説明内容とは微妙に違うが
麻耶の夏冬なんかもそうなのかな?
0057名無しのオプ垢版2011/11/24(木) 00:59:38.31ID:a2+GaRqD
篠田真由美が何かのあとがきで
「おどろおどろしい要素の謎が解明されて
お化け屋敷が土台まで白日の下に晒されるのが本格ミステリ、
お化け屋敷の悪夢が解体されずに残されているのがゴシックロマンス」
みたいなことを書いていて非常に納得した。
0058名無しのオプ垢版2011/11/24(木) 19:51:44.52ID:j9Mj5IBT
なんだかわざわざ言うまでもない物凄く当たり前のことのような気が
0059名無しのオプ垢版2011/12/29(木) 01:56:54.61ID:2WuUc1Gw
>中世風(ゴシック風)の建物を舞台にした幻想的な時代小説(ゴシック小説)

時代小説、お屋敷(古い建物)、幻想的…
「ゴシック風味のミステリ」といわれると、やっぱりサラ・ウォーターズの
書くようなのイメージしてしまうが
上にも出てたけど、「茨の城」とか「エアーズ家の没落」とか
(エアーズ家はミステリじゃないのかな)

ケイト・モートンもちょっとゴシック風味だろうか
「忘れられた花園」はヴィクトリア朝時代・お屋敷場面もあったし

「ゴシック風味のミステリ」っていっても難しいな
0060名無しのオプ垢版2011/12/29(木) 09:40:14.95ID:w7g9EGIT
今年は「夜の真義を」もゴシックの収穫だな
0061名無しのオプ垢版2012/03/20(火) 09:50:01.12ID:1ms+Jffb
ヴィクトリア・ホルトの「流砂」はよかったな
0062名無しのオプ垢版2012/05/06(日) 00:30:20.73ID:XGDykhWi
「下妻物語・完」もある意味、ゴシック風味のミステリ。ある意味ね。
0063名無しのオプ垢版2012/05/06(日) 18:47:40.44ID:OklMyOEi
野ばらなら鱗物語は完全ゴシックだったな
0064名無しのオプ垢版2012/05/10(木) 00:32:01.41ID:nMgGbk9c
屋根裏部屋の花たち
VCアンドリュース
0065名無しのオプ垢版2012/05/11(金) 23:38:02.86ID:kgC/D2Dm
ユードルフォーの怪奇って邦訳ないのけ?
0066名無しのオプ垢版2012/06/30(土) 20:51:51.83ID:SfpdAD6i
age
0068名無しのオプ垢版2012/09/17(月) 02:10:02.08ID:FDnwgFy5
暗黒館(キリッ
0071名無しのオプ垢版2013/10/02(水) 13:35:16.08ID:k3M3Ufub
「お化け屋敷の悪夢が解体されずに残されているのがゴシックロマンス」

恩田陸さんがこの主題で書いたら良い物ができそう。
0072名無しのオプ垢版2013/10/02(水) 22:03:04.35ID:RKa8j/k6
>>71
私の家では何も起こらないは読んだ?
多分気に入るかも。
0073名無しのオプ垢版2013/10/02(水) 22:07:22.43ID:OQKmZldD
>72
うん、読んだ読んだ。
特に前半が気に入った。
0074名無しのオプ垢版2013/10/06(日) 13:31:52.23ID:5uprhKP7
黒死館の読みにくさは異常
知らない固有名詞が出るたびに読むの中断してググってた
0076名無しのオプ垢版2018/03/08(木) 19:01:37.93ID:IxxOCjB2
鯉沼家の悲劇
0077名無しのオプ垢版2018/05/17(木) 01:20:42.02ID:4hBqrLsV
18世紀末のイギリスにおいて、ゴシックの時代は
旧時代の文化であり、自分達のルーツであり、神と騎士の厳かな物語の舞台であり
死と闇の時代であり、それら全ては既に失われ、今や廃虚のみが残された物悲しさを持つ世界
であって
その世界への憧憬に耽るロマンチシズムこそが、ゴシック趣味の本質、かな
少なくとも初期のゴシックリヴァイヴァルでは、厳密なゴシック建築の再現よりは美しい詩や廃虚こそが原動力だったはず

だから、なんなら所謂ゴシックのモチーフすら一つも使用していなくても
旧時代の文化や遺物への憧憬や感傷と、そこに恐ろしさ美しさを見いだしていれば、それはゴシック的作品な気がする
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