タイトルが良くないと思うミステリー
乱歩賞の「闇に香る嘘」は元々「無縁の常闇に嘘は香る」だった。 これを選考委員が良くないって言って改題したらしいけど、元のタイトルそんなに良くないか? >>224 もたもたして、良くない 中味に宗教臭ないのに抹香臭いし 二階堂黎人「巨大幽霊マンモス事件」 二階堂の久々の傑作なのに・・・・このタイトルじゃ誰も手を出さんわ その頃の浦賀はなんかヤケクソ臭がするタイトルばっかりだった 戸梶圭太のデビュー作「闇の楽園」は、応募時のタイトルは 「ぶつかる夢ふたつ」 改題して正解だと思った 喉切り隊長 喉は切らずに心臓刺します 話の都合上しょうがないんだけど、だまされた感があるな 青列車の秘密 列車内で事件が展開すると思ったら、捜査時には関係者はみんな降りているので 舞台は町に…オリエント急行を期待していたから拍子抜け 名作と凡作の差はこういうところにも出るな >>187 別題の「別れた妻たち」にしてほしかった >>234 >捜査時には関係者はみんな降りている ミステリーと呼べるか微妙だが、犬のホームズの「ドーバー海峡の大空中戦」という回で、 ドーバー海峡に差し掛かる直前で戦闘終了という詐欺タイトルを思い出したw ホームズで思い出したけど「最後の挨拶(HIS LAST BOW)」って「BOW=挨拶」でいいの? 確かに辞書引くと「bow=お辞儀」って意味もあるので、挨拶と訳せなくもない気がするけど、 ホームズが読者に「じゃあ皆さんさようなら」とかって締めるなら分かるが、誰も挨拶をしない。 エラリー・クイーンの『エジプト十字架の秘密』 表題に偽りがありすぎるw 1、 冒頭で「T」という血文字と首無し貼り付け死体を見たクイーン曰く。 「このTはエジプト十字という物です!エジプトの十字架はこんな形なのです。」 2、 少し後でエジプトに詳しい学者先生がクイーンに聞かれ「エジプト十字?そんなものないぞ。」 クイーン、必死で似たようなのはないかというと「アンク」という道具を紹介され、 「それは人間を模したもので丸い輪は頭部では?」と粘るが「アンクはサンダルの紐」と片づけられる。 3、 後に関係者が「我々の姓はツバーンでTはイニシャルなんです」と、T=アルファベットのTと言い切るw 「T殺人事件」でいいやん。 本格物じゃなく少年探偵団みたいなSF寄りの冒険活劇なんだが『怪傑蒸気探偵団』。 この表題でありながら主人公たちが「探偵団」らしい組織じゃない。 主人公の鳴滝は個人で営業している私立探偵で同僚や部下はいない。 レギュラーの執事の爺さんやヒロインの看護婦は鳴滝個人の使用人っぽいし、 巨大ロボの強力は自我はあるけど、こいつが相棒の団員とは思えん。 鳴滝の下の名前が不明なので、実は「鳴滝団」がフルネームで「蒸気 探偵団」じゃなく 「蒸気探偵 団」で区切るのが正しいのでは?という珍説があったw 横溝先生は短編を長編に直す際、タイトル直す場合とそのまんまな時があるが、 直した理由が想像できるのが『壺の中の女』→『壺中美人』。 (ネタバレ、メル欄)なので元の奴はタイトルに偽りありなのだ。 ガダラの豚 聖書からとったんだろうけど物語の本質に掠る程度だからふさわしくない 江戸川乱歩の『吸血鬼』 「吸血鬼のように執念深い奴」って意味だと説明があるが、話の軸となる怪人物は、 「大やけどで顔が赤い髑髏のようになった男」なので『赤髑髏』にするべきだと思う。 横溝正史の『迷宮の扉』も謎。 話のカギになるのはいがみ合う元シャム双生児だった少年たちなので、 「双〜」みたいなタイトルの方がよかったと思う。 ブラウン神父シリーズの「クレイ大佐のサラダ」。(原題も「The Salad of Colonel Cray」) 何もストーリーと大佐のサラダが関係がない。 「これに毒を盛られた」とかならタイトルにするのも分かるが、作ったのはブラウン神父だし、 そもそも大佐はこれ食べてないし。 あかね書房の子供向けな訳にあった「猿神の呪い」の方がそれっぽい気がする。 翻訳の問題かもしれないが、ホームズの「A Case Of Identity」は訳しにくいせいか、 「花婿失踪事件」という内容から独自に命名されることが多い。 ・case=事件、問題 ・identity=同一性、独自性 直訳だと「同一性事件」で、読んでみると何を言いたいのかはわかるが・・・ >>245 あえて訳すなら「正体の問題」みたいな感じになるだろうけど それってタイトルでネタバレしてるようなものなんだよね… >>246 あとホームズシリーズで邦題が一定しない「Silver Blaze」。 表題は登場する馬の名前(固有名詞)なんだが、これを意訳するか発音通りかの他、 名前だけじゃ意味不明なので、馬の名前だと分かるよう「名馬」や「号」をつけたり、 語尾に「事件」をつけたりとにかく一定しない。 翻案ものだが「名馬の犯罪」と絶妙なひっかけタイトル思いついた三津木春影はえらいと思う。 (ちなみに馬の名前は「銀月」・・・「月」はどこから来た?) 横溝正史が見切り発車でタイトル決めてしまったんだなとよくわかる『幽霊花火』。 冒頭でこの異名を持つサーカスのアクロバット芸人の逃亡劇が描かれるのだが、 ミステリーとしては彼の冤罪を晴らすだけで「幽霊花火」要素はどうでもいい。 後に冤罪となった原因の指紋をタイトルに『怪盗どくろ指紋』に改題したがこれでいいと思う。 read.cgi ver 07.4.7 2024/03/31 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる