『推理小説常習犯』の中で、書けなくなった中井英夫の晩年の様子について言及していたけど、
その時期の中井の生活を支えたのが講談社文庫版『虚無への供物』の印税であり、
文庫化を実現させたのは『常習犯』で死ねとまで言われた宇山氏であったという皮肉。
ちなみに宇山氏、一旦別企業に就職していたにも関わらず『虚無への供物』を文庫化したいがために講談社に入り直したらしい。

森氏、その事は知らなかったのかな。